池袋駅東口地区(東京都豊島区)/24年度内に再開発準備組織を設立

東京都豊島区の池袋駅東口近くのエリアで、再開発に向けた動きが次のステージに進む。権利者などが中心となり、2024年度内に再開発準備組織を立ち上げる予定だ。池袋の玄関口としてアクセス性をさらに高め、駅から人を呼び込む。周辺地域にも人を誘導し、東口全体の起点となる地区を目指す。
計画地区は東池袋1の1~7(面積約1・6ヘクタール)。権利者数は3月時点で81人となっている。
池袋駅東口地区の再開発に向けては、17年1月から地域の人たちが地区の将来像について検討する「池袋駅東口まちづくり懇談会」を開催。18年3月に「池袋駅東口地区まちづくり構想案」を策定した。
その後も懇談会を継続的に開き、20年11月には権利者が主体となってまちづくりの方向性を話し合う「池袋駅東口地区まちづくり協議会」を設立。3月までに7回総会を開いた。
3月の総会では、池袋駅東口地区を池袋のまち全体にアクセスするための起点に位置付ける「基本構想案」を可決した。同案ではこのほか、交通広場を集約し駅前を歩行者広場化。周辺のまちにつながる歩行者動線の確保といった将来像も描いている。
池袋駅周辺では西口付近でも再開発計画が進んでいる。対象地区は西池袋1の1の一部ほかで、区域面積は6・1ヘクタール。3万3430平方メートルの敷地を4街区に分け、事務所や商業・宿泊機能などを持つ総延べ58万2700平方メートルのビルを建てる。再開発事業の都市計画決定は24年秋ごろになる。

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