千葉県習志野市/津田沼駅南口地区再開発を一層推進、支援業務入札公告

千葉県習志野市はJR津田沼駅南口地区の市街地再開発事業を一層進める。ショッピングプラザ「モリシア津田沼」や駅前広場を含め一体的に整備する。計画では、約50階建ての高層マンションや商業施設を設け、新たなにぎわいの拠点にしたい考え。長期休館中の「習志野文化ホール」は建て替える。12日に「再開発事業推進支援業務委託」の一般競争入札を公告。18日まで参加を受け付ける。
委託件名は「津田沼駅南口地区における市街地再開発事業推進支援業務委託」。事後審査型となる。参加申請は電子入札システムで行う。入札期間は23日~5月7日。同8日に開札する。予定価格は1496万円(税込み、以下同)で、最低制限価格は1150万7100円。履行期間は契約日の翌日から2025年3月31日まで。現場説明会は開かない。
参加できるのは市の入札参加資格者名簿に「測量・コンサル」で登録され、希望業務が「建築関係建設コンサルタント業務(建築一般)」である者。所定の実績も求める。委託場所は谷津1の1340の10ほか。
同再開発の事業面積は約3・4ヘクタール。開発整備の方針によると、駅前広場は拡張、レイアウトを再編し、一般車とバス、タクシーの車両動線を分離。都市計画道路(3・3・2号線、3・4・8号線)は拡幅整備を行う。駅と接続する駅前上空デッキの整備に加え、地区の外周を1周できる歩行者空間を整備し、駅へのアクセス性や回遊性を高める。地区の建物は駅側正面に壁面緑化を施し、駅を出てすぐ緑を感じられる景観をつくるという。
習志野文化ホールが複合する商業施設「モリシア津田沼」はSRC・RC造地下3階地上12階建て延べ9万3632平方メートルの規模。同ホールは9903平方メートル規模となる。
市は23年6月にモリシア津田沼の信託受益権を持つ野村不動産とまちづくりに関する確認書を締結している。同社は施工予定者となっている。同12月に都市計画手続き(都市計画案の縦覧や公聴会など)を開始。10月に都市計画決定を予定している。事業認可は25年4月を見込む。25年から31年にかけて市街地再開発事業を実施し、同年の完成を予定している。

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