【大相撲】高安 勧進大相撲で魅惑の美声披露…歌手の妻・杜このみから受けた〝好影響〟

土俵のど真ん中から美声を響かせた高安

〝圧巻のステージ〟だ。能登半島地震の被災地復興を支援する「勧進大相撲」が16日、東京・両国国技館で開催された。角界屈指の歌唱力で定評がある元大関の幕内高安(34=田子ノ浦)が、自慢のノドで観客席を沸かせた。

第一幕の「熱唱のど自慢~北陸に捧げる応援歌~」で、高安は昨年10月に亡くなった谷村新司さんの「昴」を約7000人の前で披露。「たくさんの方の前で歌う機会は、なかなかない。高いお金を払って来てもらっているので、盛り上げられて良かった。(昴は)小さいころから聴いていた曲で、うちの親父がよく歌っていた。(ファンから)応援の言葉をもらったので、それを胸に(相撲も)頑張りたい」と笑顔を見せた。

歌唱中には美声を響かせながら、土俵まわりのファンとハイタッチする場面も。2020年に演歌歌手の杜このみ(34)と結婚した高安は「妻がよくライブで、歌いながら(ファンと)握手をしているので。今日も奥さんが来ている」と説明。好きな音楽については「J―POPもいいけど、歌謡曲や演歌の方が…。石原裕次郎をよく聴いているし、妻と結婚してから演歌をよく聴くようになった」と明かした。

また、幕内平戸海(23=境川)はEXILEの「Rising Sun」を熱唱。館内の照明が落とされ、観客がスマートフォンのライトをともす〝ライブ風〟の演出もあった。「東日本大震災の時に作られた曲なので、盛り上げるためにも選んだ。(土俵下の)歌詞を見るのに精いっぱいだったけど、楽しかったし、いい経験になった」と笑みを浮かべていた。

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