【ソフトバンク】新加入ウォーカーが急下降…小久保監督「考えます」 スタメン入れ替えに思案顔

当たりが止まってしまったソフトバンク・ウォーカー

ソフトバンクは16日の日本ハム戦(エスコン)に1―5で敗れ、連勝が4でストップ。初回に近藤の適時打で幸先よく先制するも、相手先発・山崎福に以降は封じられ、7回1失点で2週続けて白星を献上した。

3回に有原が死球と味方の失策で出した走者を背負い、決勝3ランを被弾。相手を上回る7安打を放ちながらの敗戦に、小久保監督は「連勝が止まる時はこんなもんです」と淡々と振り返った。

打撃不振に苦しんでいた栗原陵矢内野手(27)が2試合連続のマルチ安打で復調傾向なのは、明るい材料。だが、ここにきて打撃の状態が下降ぎみの助っ人が気がかりだ。

2試合ぶりに「6番・DH」でスタメン出場したアダム・ウォーカー外野手(32)はこの日も空振り三振、二飛、左飛、投ゴロと元気がなかった。11日の日本ハム戦から出場3試合連続で4打数無安打と沈黙。計6三振と苦しんでいる。指揮官は「一回りして、ある程度見ていますが、修正を打撃コーチがかけながら上がってきてもらいたい。明日(17日)のスタメンはこれから考えます」と踏み込むなど思案顔だった。

右の大砲として大きな期待をかけられるウォーカーだが、状態はお世辞にも良いとは言えない。首脳陣は我慢の起用で復調を待つ方針だが、ベンチには実力者の中村晃外野手(34)も控えている。中村晃はこの日も9回に代打で出場すると、きっちり右安打を放ち、存在感を示した。

チームは9日から移動ゲームが続いている。DHの運用は長いシーズンを見通してもカギとなる。開幕から対戦カードは一巡。我慢から競争へ――。スタメン争いが激化する時期は刻々と近づいている。

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