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4月4日、兵庫県産のズワイガニを京都府京丹後市産の高級ブランド「間人(たいざ)ガニ」と偽って販売した容疑で、同市の水産物販売会社役員らが逮捕された。カニに付ける未使用タグを不正入手し付けたとみられるが、産地偽装はブランドの信頼性を地に落としかねない。ブランドタグ発祥の地である福井県の「越前がに」は大丈夫なのか-。関係者に聞いた。
越前がにのタグ取り付けは、産地の差別化と偽装防止などを目的として1997年に越前町で始まり、全県へ広がった。2018年には全国のブランドガニの中で唯一、地域の農林水産物や食品のブランドを守る「地理的表示(GI)保護制度」に登録された。
実は、このGI登録が偽装防止に大きく役立っているという。越前がには外部チェックを受ける厳重な管理が行われ、関係者は「県内での偽装は考えられない」と強調する。
産地管理を徹底するため漁業者の自主管理だけでなく、農林水産省によるチェックも受ける。監視の目が複数にわたることで、産地の信頼性を保っている。県内漁業者は「未使用タグの横流しは仕組み的に不可能」と口をそろえる。
⇒【続きを読む】タグの数は厳重管理、再利用も不可能