“無職”の時でも「全部負けちまった」 やめられぬ賭博…水原容疑者の生々しい実態

水原一平容疑者【写真:荒川祐史】

MLBがロックアウト中の2021年オフも水原容疑者は賭博にのめり込んでいた

ドジャース・大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平容疑者が銀行詐欺の疑いなどで米連邦検察に訴追された件で、告訴状には、水原容疑者と胴元がやり取りしたとされるメッセージも公開。2021年のロックアウト中の生々しい実態が浮かんだ。

水原容疑者は2021年からの2年間で約1万9000回に及ぶ賭けを行い、大谷の口座にアクセス。1600万ドル以上を違法なブックメーカーに不正送金していたことが明らかになっていた。賭けで勝った金額は約1億4200万ドル(約220億円)、負けた金額は約1億8300万ドル(約282億円)だった。

水原氏は2022年1月15日に胴元に対し、「クソ、俺は全部負けちまった。5万ドル(約762万円)、バンプできないか? 負けたら、しばらくこれが最後になると思う」とメッセージを送信していた。

当時、米大リーグ機構(MLB)は2021年の米東部時間12月2日0時(日本時間同日14時)からロックアウト(施設閉鎖)をスタートさせた。旧労使協定の失効期限までに新たな労使協定がまとまらないまま失効していた。翌2022年3月10日(同11日)に解除されたが、この期間中は選手は球団施設を使用できなかった。

エンゼルス時代の大谷の通訳だった水原容疑者は、2021年12月初旬からのロックアウトでエンゼルスを一時退職し、新労使協定締結後に復職したと米複数メディアが伝えた。一時退職していたことで大谷の練習に協力していたという。

しかし、今回の騒動で大谷を献身的に支えている裏で、違法賭博に染まっていたことも発覚した。(Full-Count編集部)

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