米国務長官、ロシア防衛産業への中国支援問題を提起へ 訪中時に

Simon Lewis

[ワシントン 16日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は16日、ブリンケン国務長官が訪中する際に、ウクライナ侵攻を続けるロシアの防衛産業基盤構築を中国が支援しているとの懸念を伝える見通しだと明らかにした。

ミラー氏は「われわれが過去数カ月にわたり見てきたのは、ロシアが産業基盤を再構築し、ウクライナの戦場に現れる武器を生産するために使用している物資が中国からロシアに流れているということだ」とし、強い懸念を示した。

複数の米当局者は先週、中国がドローン(無人機)やミサイル技術、衛星画像、工作機械などを提供することでロシアの対ウクライナ軍事行動を支援していると述べていた。

バイデン米大統領は今月初め、中国の習近平国家主席との電話会談でこの問題を提起した。その後、米政府はブリンケン氏が数週間内に中国を訪問すると発表。訪中の詳細はまだ公表されていない。

ミラー氏によると、ブリンケン氏はブリュッセルで今月開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相会合でこの問題を提起した。今週イタリアで開く主要7カ国(G7)外相会合でも議論する見通しという。

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