米大手ホテルチェーン「ヒルトングループ」が3月末、JR京都駅から徒歩5分の立地に「ダブルツリーbyヒルトン京都駅」(京都市南区)をオープン。観光客で賑わう京都で、どのようなホテルとなるのか? さっそくなかを覗いてきた。
京都駅が見下ろせる立地にオープンした「ダブルツリーbyヒルトン京都駅」
◆ 関西に続々とオープンする「ダブルツリーbyヒルトン」
チェックイン時に特製のチョコチップクッキーが振る舞われるなど、さまざまな心温まるサービスが話題のダブルツリーbyヒルトンブランド。同ホテルが国内6軒目で、関西では2023年8月に京都・東山に開業、今年5月には大阪城近くにもオープンが決まっている急成長中のブランドだ。
館内は京都の工芸品や装飾品、盆栽などで演出されている
京都駅すぐの同ホテルは、観光やビジネスの拠点として便利な立地が魅力。ダークブラウンでまとめられたエントランスは、京都の工芸品やアート、盆栽などがそっと置かれ、観光客であふれかえる駅周辺から歩いて数分とは思えない落ち着いた雰囲気にまとめられている。
◆「地元京都のみなさまにも楽しんでいただきたい」
また、オーバーツーリズムが指摘される昨今、京都に住む人が魅力に感じるホテルづくりも注目される。
総支配人の脇田裕美さんは、「便利な立地を活かし、地元京都のみなさまにも楽しんでいただけるようなホテルライフを提案してまいります。たとえば地域コミュニティーのみなさまとの繋がりを大切に、京都の伝統産業、工芸品などの文化継承者が活躍できるような場の企画、カフェラウンジやオールデイダイニングでの京都の食材を取り入れたメニューの開発など、地域の特色を活かしたホテルの実現を考えております」と、宿泊客だけでなく地元客にも愛されるホテルを目指していくと意気込む。
「ダブルスマッシュバーガー」(2600円)。スマッシュしたカリカリ牛肉100%のパテが2枚でボリューム満点
宿泊客以外も利用可能な1階のオールデイダイニング「ハーベスト キッチン」では、牛肉100%のパテを2枚挟んだボリューミーな「ダブルスマッシュバーガー」(2600円)や「丹波味わい鶏 親子丼」(2200円)など肩肘張らない食事メニューのほか、苔玉のような見た目のデザート「盆栽ティラミス」(1800円)などが楽しめる。
客室には浴衣スタイルのパジャマが準備されている
客室は全16タイプ266室。インターナショナルホテルながら、旅館のような入り口スペースで靴を脱ぎ、床間がある和室でくつろげる「畳スイートルーム」も。また、京都駅を発着する在来線や新幹線が眺められる部屋も人気になりそうだ。
宿泊料金はゲストルーム1室2名2万2500円〜、スイートルーム1室2名まで11万8000円〜(サービス料・消費税込み、価格は時期により変動)。
取材・文・写真/太田浩子
ダブルツリーbyヒルトン京都駅
住所:京都市東山区本町1-45