県庁の総合案内「リモート受付」を採用 本館・新館で15日から デジタル技術で7カ国語に対応

15日から熊本県庁で運用が始まるリモート受付(左)やタッチパネル式の総合案内システム(中央)=11日、県庁

 熊本県は15日、県庁への来庁者向け総合案内の方式を変更する。別室にいる職員がモニター越しに対応する「リモート受付」を採用。多言語での案内もする。県広報グループは「デジタル技術を活用し、来庁者の利便性向上を図る」としている。

 これまでの総合案内は、本館での対応のみで、1階ロビーに受付職員が1人から2人、常駐していた。

 新たな方式は、本館1階ロビーと新館1階ロビーの2カ所にそれぞれ、モニター画面付きの電子機器を置く。来庁者は日本語のほか英語、中国語、韓国語といった7カ国語から一つを選択して、リモートで対話。デジタル技術によって選択した言語に翻訳され、画面に文字で流れる。

 両館の1階ロビーにはそれぞれ、タッチパネル式の検索システム機器も設置し、庁舎内の各部署の場所を案内する。県内各地に置かれた人気漫画「ONE PIECE」(ワンピース)のキャラクター像の位置や、県庁前のバス停の時刻表も検索できるなど、県外や海外の観光客のニーズに応えたという。

 さらに、県庁敷地内の防災センター1階を加えた計3カ所には、電子掲示板も置く。建物内のどこで、会議やイベントが開かれているかを表示する。(川野千尋)

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