10年以上の滞納も…放置違反金の滞納で埼玉県警が一斉徴収 30代女性宅を捜索、テレビやゲーム機差し押さえ

埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県警交通指導課は16日、放置違反金滞納者に対する一斉徴収(滞納処分)を実施し、33人58件分の放置違反金など計95万5千円分を差し押さえたほか、滞納者1人の居宅内を捜索し、家財道具3点を差し押さえたと発表した。家財道具を差し押さえたのは県警では初という。未納付の対象期間は2010年4月から22年10月まで。

 対象者は、埼玉を含めた1都8県の22~80歳の男女計38人。同課はバイク1台(5万9千円)や29人分の預金口座(72万6千円)などに加えて、県内に住む30代女性からはテレビ、ゲーム機、自転車の家財道具を差し押さえた。女性は違反29件、43万円を滞納していた。

 同課によると、滞納者は放置違反金について再三、文書や電話で催促したが納付しなかったという。

 同課は今回、財産の差し押さえができなかった対象者4人に対しては、財産調査などを継続していくとしていて、「今後も放置違反金の徴収を推進していく。逃げ得は許さない」と述べた。

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