［U-23アジア杯GS第１節］U-23日本１－０U-23中国／４月16日／ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム
U-23日本代表は４月16日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップのグループステージ初戦でU-23中国代表と対戦。１－０で勝利を収めた。
日本が幸先よく先制。８分に右サイドの山田楓喜が関根大輝とのパス交換から精度の高いクロスを供給。これに走り込んだ松木玖生が左足で合わせてネットを揺らした。
しかし17分、振り上げた左腕が相手の首もとに入り、倒してしまった西尾隆矢が、VAR介入の末、一発退場に。数的不利となった日本はその後、相手の猛攻を受けるが、最後まで粘り強く１点を守り切り、初戦白星を飾った。
【PHOTO】U-23日本代表の中国戦出場16選手＆監督の採点・寸評。無失点に貢献の小久保、高井を高評価
▼日本代表のチーム採点「6.5」
数的不利のなか、最後まで失点をゼロに抑え、勝利に繋げた選手たちの集中力を褒めるべきだろう。
前半早々に退場者を出して10人となったなか、監督が交代カードを切って指示を出すまでの間、ピッチの選手たちは周囲とコミュニケーションをとりながら自ら考えてポジションを変更。「自分が入ったほうがいい」と右SBの関根が一時的にCBに入るなど、自主性が光った。
守勢に回る展開が続くなか、ボール保持者へのチェックが遅れ、簡単にミドルシュートを打たれてしまう場面もあった。ただ、そのほかのシーンでは最後の局面でやらせず。それぞれが身体を張って守るなど、気持ちの強さを見せた。
とくに今回は守備陣の働きが見事だった。セットプレーでは高さを活かしてはね返し、カバーリング能力も光った高井幸大はもちろん、緊急出場で安定したパフォーマンスを見せた木村誠二のCBコンビも高く評価した。
また再三にわたる好セーブでチームを救った小久保玲央ブライアンを文句なしのMOMに。痛恨の一発退場となった西尾隆矢は厳しく採点した。
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）
