新契約締結を望むブロンコスWRサットンが自主参加のワークアウトを欠席

デンバー・ブロンコスのコートランド・サットン【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)コートランド・サットンはNFLで過ごした6シーズンで多くを経験してきた。

具体的には、サットンはこれまで多くの異なる先発クオーターバック(QB)と組んでおり、2024年シーズンにはキャリアで10人目の先発QBを迎えることになる。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話として報じたところによると、現契約で保証された金額が残り200万ドル(約3億935万円)しかないサットンは、新たな契約を求めているため、自発的に余分な仕事をするつもりはなく、現地15日(月)のブロンコスの自主参加のワークアウトに参加することを辞退したという。

クオーターバックのポジションで頻繁な変更がある中でも、サットンは安定した成績を残しており、過去3シーズンすべてでキャッチ58回以上をマークしている。2023年にはターゲットが合計90回にとどまったにもかかわらず、タッチダウンレシーブ10回を記録しており、傑出したタイトエンド(TE)3人、ジョージ・キトル、カイル・ピッツ、コール・ケメットと並ぶ数字を残した。2023年にタッチダウンレシーブ10回以上を記録した選手の中で、サットンは最も少ないレシーブ数(59回)で成果を上げており、比較的限られたチャンスを最大限に活かしたと言える。

現在、サットンは自身の努力に対する報酬として、さらなる経済的な安定を確保したいと考えている。これは特に、ブロンコスの現在のクオーターバック状況に不確実性が根強く残っていることを考慮すると理解できるだろう。ブロンコスは、マイルハイシティで過ごした2シーズンで期待に応えられなかったQBラッセル・ウィルソンを放出し、現在はジャレット・スティッドハムを最有力のクオーターバックとして位置づけている。また、3月初めには、ブロンコスはWRジェリー・ジューディをドラフト3日目の指名権2つと引き換えにクリーブランド・ブラウンズにトレードし、レシーバー陣を減らして、サットンに更なる責任を負わせる形となった。その後、ブロンコスはベテランのWRジョシュ・レイノルズを獲得している。

サットンが29歳の誕生日を迎えるという事実と、2020年にシーズン終了のケガを経験したことを念頭に置くと、サットンにとっては経済的な安定の確保が主な目標だろう。サットンが、スティッドハムや、ブロンコスが2024年に先発QBとして起用するかもしれない他の選手との間で、同じ成功を収められるとは限らない。そのため、サットンはクオーターバックのポジションでの不安定さが自身の収入に悪影響を与えないように努めている。

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