「虎に翼」朝ドラ常套手段の本人いないところで…を寅子が拒否 よね自身が過去明かす【ネタバレ】

 伊藤沙莉

 17日に放送されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、よね(土居志央梨)が男装をするようになったつらい過去が明らかになった。

 男子学生の心ないヤジにより、女子部の法廷劇は結局中止に。よねは男子学生に突き飛ばされるもなぜか女子部が処分されることに。学生の中からはなぜ自分たちが処分を受けるのか?などの疑問もぶつけられたが、よねが、自分が騒ぎを起こしたのだから自分を罰すればいいと言うも、この騒動で足を痛め、歩けなくなる。

 寅子(伊藤沙莉)らがよねが住み込みで働くカフェまでよねを運ぶ。よねは部屋へ戻り、寅子や涼子らは、カフェでコーヒーをごちそうになることに。そこでカフェの主人の増野(平山祐介)が「聞く?彼女がなんで弁護士を目指しているか。あまり楽しい話じゃないよ。でも、よねちゃんがどんなしんどい目に遭ってきたかを分かってもらえれば彼女にとっても…」とよねの過去を話そうとする。

 すると寅子が「いえ、やめておきます」とピシャリ。「よねさんの話を、よねさんがいない所で、よねさんじゃない人から聞くのは違うと思うんです」といい、涼子も梅子も崔香淑も寅子の意見に賛成する。

 するとそこへよねが現れ「聞きたきゃ教えてやる」「勝手に勘ぐられる方が迷惑だ」と、過去を打ち明け始める…。

 本人がいないところで、その人の過去や秘密がバレてしまうこと、盗み聞き、偶然の立ち聞きで知ってしまうことは朝ドラの常套手段。にも関わらず、寅子はそれをしっかりと拒否したことにネットは拍手。「寅子の好感度がさらにあがったよ」「よねさんの過去、店主さんが話しちゃうのか~と思ったけど、本当に安心と信頼の脚本だった」「昔の朝ドラなら『本人がいない場で知られざる過去や思いを聞く』これが見せ場のひとつだったと思うのだけど。そうだよね!と思わせるセリフが多くてノンストレス」などの声が上がっていた。

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