パリ五輪あと100日 日本の躍進担う中国地方の郷土勢

河村勇輝

 1世紀ぶりのパリ五輪は17日で開幕まで100日となった。陸上のマラソンや卓球、柔道などで代表が決まり、選考争いはまもなく佳境を迎える。世界のトップアスリートが集う「スポーツの祭典」に、中国地方ゆかりの選手も果敢に挑む。

 172センチの体で世界と渡り合う22歳の若き司令塔。山口・新庄小時代、柳井バスケットボールスポーツ少年団に通い、柳井中から福岡第一高に進学。世代別代表にも名を連ね、2022年夏に日本代表デビュー。昨年のワールドカップ(W杯)では1試合平均13・6得点、7・6アシストの活躍で48年ぶりの自力での五輪切符獲得に貢献した。本番では目標の8強入りに狙いを定める。

 女子代表の代名詞「走り勝つシューター軍団」を体現するポイントガード(PG)だ。2月の世界最終予選ではチームトップの1試合平均17・0得点。カナダとの最終戦で勝利と五輪出場を決定づけるシュートを決め、MVPにも輝いた。広島・川内小時に通った口田東ミニバスケットボールクラブで競技に夢中になった24歳。163センチの小さな体に闘志を秘めて、縦横無尽にコートを駆ける。

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