衆院長崎3区補選 山田氏、井上氏が立候補 異例の野党一騎打ち

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、谷川弥一前衆院議員=自民離党=が辞職したことに伴う衆院長崎3区補欠選挙は16日告示され、立憲民主党比例九州前職の山田勝彦氏(44)と日本維新の会新人の井上翔一朗氏(40)が立候補を届け出た。県内の国政選挙で異例の野党一騎打ちの構図。28日の投開票に向けて舌戦が始まった。
 山田候補は大村市の大村バスターミナル前で出陣式。「政治をただす大きなチャンス。政権交代に向けたうねりを長崎からつくろう」と呼びかけた。
 井上候補は佐世保市のJR早岐駅東口で第一声。「維新こそ、有権者のためになる日本の政治改革を実行できると訴えたい」と力を込めた。
 自民は候補者の擁立を模索したが、厳しい逆風などを背景に県内の国政選挙で初めて独自候補の擁立を断念。自主投票を決めている。補選では「政治とカネ」問題を中心に論戦が展開される見通しだ。
 長崎3区は区割り変更に伴い、次期衆院選から新2、3区に分割される。
 県選管によると、選挙人名簿登録者数は15日時点で23万2223人(男10万9964、女12万2259)。

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