「コストコ」周辺の開発計画を発表 南城市が県内外4社と協定 2026年にも一部オープンへ

 【南城】南城市は16日、同市へ出店予定の米国系大型スーパー「コストコ」の北側にあたる区画整理区域(約1.3ヘクタール)の開発に向け、県内外の民間の4事業者と協定を結んだ。地元産品の加工・販売施設や施設従業員向けの住居、レジデンスホテルなどを想定しており、農畜産業と体験・滞在型観光の両方の活性化を目指す。10月をめどに内容を具体化し、2026年半ばにも一部をオープンする予定。

 4事業者は「オガール」(岩手県、岡崎正信代表)、「とまとハウジング」(浦添市、 川端ゆかり代表)、「米元建設工業」(那覇市、米元文啓代表)、「タイラホールディングス」(那覇市、平良修一代表)。南城市が公募型プロポーザルで選定した。

 協定締結式で古謝景春市長は「経済波及効果の高い土地利用をし、日本一元気で魅力あるまちづくりをしたい」とあいさつした。

 4事業者は10月をめどに基本計画を策定し、南城市内に新たな法人を設立する予定。資金調達、設計、施工、施設運営まで一貫して担う。

 第1期として農畜産物の加工・販売所とその施設従業員向けの住居を検討中。第2期ではホテル建設に着手したい考えだ。

 市は、開発予定地を地権者の「つきしろIC南土地区画整理組合」から買い取って事業者に貸し付ける計画。土地造成は来年3月完了を目指している。(南部報道部・平島夏実)

協定による「コストコ」周辺の開発予定地
協定を結ぶ南城市の古謝景春市長(右から4人目)と「オガール」の岡崎正信代表(同5人目)ら=16日、同市役所

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