【ボートレース】渡辺優美 レディースAS制覇で「これからは私が返していく番」〈前編〉

インタビューに応じた渡辺優美

【女子ボートレーサー・インタビュー 渡辺優美(31=福岡)前編】

――2月のびわこGⅡレディースオールスター(AS)Vから約1か月半。実感は

渡辺 優勝した後、すぐにフライング休みで、毎週土日はトークショーに呼んでいただきました。全部で6回も行きました(笑い)。ファンの方と触れ合うこともできて、いい意味でずっと高いモチベーションを保つことができましたね。「おめでとう」の言葉はホントに何回言ってもらっても、うれしいですよね。それと自分以上に周りの方が喜んでくれたのがありがたいですね。関わってくださったみなさんに感謝してます。

――休みの間は祝勝会など忙しかったのでは

渡辺 みんなお祝いだからといって、ごちそうしてくれるんですよね。だからお金はあまり使ってません。でも、これからは私が返していく番になると思うし、そういう機会が増えたらいいですね。

――昨年は芦屋オールスターでSG初出場し、蒲郡ダービーにも参戦。初の大舞台はいい経験になったのでは

渡辺 SGを走らせてもらって、自分に足りないものが分かりました。すべての面でもっとレベルアップしないといけないですね。ただ、SGやGⅠのレースそのものが何かすごく違う舞台だと感じたこともないです。ありがたいことに、今年もオールスターに選んでいただいたし、また頑張りたい。

――SG初勝利の水神祭はまだ

渡辺 そうなんですよ。でも、そこだけにこだわらず、しっかり戦えるようにはしたいですよね。失敗を恐れず、守りに入らず行きます。

――昨年の年間平均スタートタイミングはコンマ13まで上昇した。スリットから積極的に攻めるイメージがある。自分自身の強みをどう感じているか

渡辺 スタイル的に言ったら差しも多いけど、道中のスピード戦を意識して走っています。それと最近感じることは、私は思った以上に心が強いな、と…。もちろん、ヘコむこともあるけど、すぐに膨らんで、寝たら忘れる。それは先輩の教えでもありますね。石野(貴之)さんに言われて、そう考えるようにした影響もあるかもしれません。失敗しても、いつまでも引きずらない。その時間があるなら、次のために頑張ろうと思うようにしています。

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