いまこそ長尺パター! パッティングの悩みを解決する効能とは 浅田実那

「パッティングで悩む人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーGさんの悩み】
「浅田プロは長尺パターを使っていますが、どんなメリットがありますか? 打ち方のポイントも教えてください」

【浅田実那のレスキュー回答】
長尺パター(42~46インチを想定)を使いはじめたきっかけは、通常の長さ(32~36インチ/以下、通常尺)では1~2mのショートパットに自信が持てなくなったからです。あるときを境にパッティングに悩み、神経質になりすぎて、手がスムーズに動かなくなりました。解決手段として長尺にスイッチした途端、緊張するシーンでも思うようにパットが打てるようになったのです。

1. 俯瞰視点でアドレスに入る

ヒール側を浮かせてやや吊り気味が浅田流(撮影/小林司)

メンタル面が強化される理由として、長尺パターはイメージを出しやすい点が挙げられます。どんなラインで、どのくらいのスピードで転がるのか。ライン読みも俯瞰(ふかん)で見えるのでイメージが出やすい。高い視点のままアドレスに入ることでイメージがリセットされず、タッチを合わせやすいと考えるようになりました。

2. 振り子のイメージを持つ

通常の長さ総重量520~530gに対して長尺は700g以上(撮影/小林司)

もうひとつの利点は、通常の長さのパターより十分な重さがあるため、主動的ではなく受動的なイメージで臨める点です。通常の長さだと自分が打っていく意識が強くなりますが、長尺ではクラブに振られるイメージを抱くことができます。手先の微妙な動きを考えず、ヘッドを“振り子”のように動かすことだけに集中できます。

3. 左腕を固定して右手が主導で打つ

左わきが開くと支点が左右にズレやすくなるのでNG(撮影/小林司)

ストロークでは左わきを軽く締め、左腕を固定することで支点をつくります。あとは右手主動でクラブを動かす。右手はショットと同じ順手(人によってはクローグリップのように添える形も可)で握り、右手のフィーリングを活かすことで、アプローチでの距離感と同じタッチを出すことができます。

※2016年から、体の一部を支点とするアンカリングはルール上で規制されていますのでご注意ください。

【今回のまとめ】メリットいっぱい♪ いまこそ長尺

左の親指でグリップエンドを押さえる(撮影/小林司)

俯瞰視点でアドレスに入る。
振り子のイメージを持つ。
・左腕を固定して右手が主導で打つ。

取材協力/日本長江ゴルフクラブ

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