日本とは大違い!トランプ裁判の陪審員7人選任 思想的な偏りないか素性を詳細報道

トランプ前大統領(ロイター)

トランプ前米大統領(77)の口止め料裁判の2日目が16日、行われ、7人の陪審員が選任された。裁判がスタートするには、12人の陪審員と6人の補欠を選ばなければいけないため、残り11人は後日選任される。この公判は毎週水曜日(現地時間)が休みとなるため、18日に陪審員選びが再開される。

米国の裁判は陪審員選びで結果が大きく変わってくる。有罪か無罪かの評決に裁判官は加わらず、陪審員の全員一致を原則としている。そのため、陪審員選びは経歴や性格、SNSへの投稿などが慎重にチェックされる。

トランプ被告側としては、民主党寄りのニューヨーク・タイムズなどしかチェックしていない人ではなく、トランプ被告に好感を抱いている人などが選ばれて欲しいわけだ。検察側はその逆。そして裁判官は公正を期すためニュートラルな人を選ぼうとする。

陪審員候補となった人に対し、弁護側が裁判官に除外を求めることもあった。実際、過去にSNSで「トランプを連れ出し、監禁しろ」と書き込んだ人物について、裁判官は「この人物はトランプ氏を監禁してほしいという願望を表明した人物だ」として選任しなかった。

弁護側が除外を求めた人物に対し、トランプ被告が身振り手振りで何かをつぶやく一幕もあったが、裁判官は「私はこの法廷で陪審員を脅迫させません」として選任した。

米メディアは陪審員の素性を詳細に報道。例えば、「陪審員番号B400は陪審員のリーダー。既婚者で販売業。前職はウエイター。アイルランド出身。趣味はアウトドア。ニュースを得ているメディアは、デイリー・メール、FOXニュース、ニューヨーク・タイムズ、MSNBC」と伝えている。

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