リニューアルオープンした横浜美術館へ行こうアートな春さんぽ
撮影:新津保建秀
約3年の大規模改修工事を経て、今年3月にリニューアルオープンした横浜美術館。美術鑑賞はもちろん、気軽に立ち寄りやすいエリアが順次登場。今なら3年に1度の現代アートの国際展「第8回横浜トリエンナーレ」も開催中。散歩が気持ちいい季節に、アートで彩られた横浜を街歩き!
アートでつながる世界も横浜も日常も
横浜美術館は、バリアもボーダーも飛び越えていく美術館としてリニューアルオープン。「コレいいね!」と思う居心地のいい空間が増えました。
撮影:新津保建秀
世界にひらかれた港町にある暮らしに身近な美術館に変身
横浜美術館に一歩入ると、ガラス張りの天井から自然光がふりそそぐ大空間に驚きます。美術館を象徴するこの大空間・グランドギャラリーを中心とする無料エリアが、思い思いに過ごせる「じゆうエリア」として順次生まれ変わります。エレベーターや授乳室の増設、カフェやショップ、展示フロアにつづく無料エリアも拡張。来年2月に向けてさらに居心地よく変身する横浜美術館から、目が離せません!
館内「まるまるラウンジ」と広場に面したオープンスペース
あらゆる人に優しい設計を目指したオリジナルデザイン家具を配した美術館内の「まるまるラウンジ」と美術館前に広がるオープンスペースは、美術館と港町の空気を感じながら、お茶やおしゃべりが楽しめます(2025年2月以降予定)。
じゆうエリア(イメージ図)
画像:乾久美子建築設計事務所
編集部 Comment
今年11月にオープン予定のカフェは、カフェ利用のみもOK。カフェの飲み物を美術館の複数スペースで楽しめるのはうれしい!
大人も子どもも感性を刺激子どものアートひろば「はらっぱ」
「つくる・あそぶ・くつろぐ」がコンセプトの子ども向けの無料スペース「はらっぱ」。予約不要で誰でも気軽に立ち寄れます。体験コーナーや乳幼児を連れて休憩できるコーナーがあり、スタッフも常駐。
※6月9日(日)までの期間限定
編集部 Comment
散歩がてらのぞいてみたり、1人でゆっくり美術鑑賞したいときに子どもと家族はここで遊んでいてもらったり、活用の幅が広そう!
楽しみが来年まで続く 今後のスケジュール
2024年 6月
第8回横浜トリエンナーレ閉幕
2024年 11月
一部施設がリニューアルオープン
(ギャラリー8、ギャラリー9、市民のアトリエ、子どものアトリエ、美術図書室、レクチャーホール、ミュージアムショップ、カフェ)
2025年 2月
全館オープン
「おかえり、ヨコハマ」展など開催
「じゆうエリア」オープン
3年に1度! 国内最大級の現代アートの国際展
第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」
第8回横浜トリエンナーレ展示風景(会場:横浜美術館)/撮影:冨田了平
2001年から3年に1度開かれてきた国内最大級の国際的な現代アート展、横浜トリエンナーレ。第8回を迎える今回は、国内外93組のアーティストが参加し、日本初出展も多数。約100年前の歴史的な出来事をたどりながら鑑賞することで、今の時代と向き合うメッセージやヒントを感じ取れる7章構成。横浜美術館をはじめ5会場で展示される国際展のほか、市内に点在する文化・芸術拠点での「アートもりもり!」と称した街なかアート展も開催。
第8回横浜トリエンナーレ展示風景(会場:横浜美術館)/撮影:冨田了平
今回のテーマ“野草”とは?
中国・北京を拠点とするアーティスティック・ディレクターの2人が、中国の小説家・魯迅の詩集「野草(やそう)」にちなんで考案。難しそうなテーマですが、気候変動や戦争や災害、将来の不安や生きづらさを抱える時代に、みんなが手を取り合いどう生き延びるかを考える現代アート展です。踏まれてもしぶとく生き延びる、“野草”みたいな生き方も悪くない…そんな思いが芽生えるかも。
アーティスティック・ディレクターのリウ・ディン(左)とキャロル・インホワ・ルー(右)/撮影:大野隆介/写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会
期 間
6月9日(日)までの78日間
※毎週木曜休館。5月2日(木)、6月6日(木)を除く
時 間
10:00~18:00(最終入館は閉場30分前)
※6月6日(木)~ 9日(日)は20:00まで
料 金
一般2,300円、横浜市民2,100円
「BankART Life7」「黄金町バザール2024」とのセット券や、期間中なんどでも入場できるフリーパスもあります
会 場
横浜美術館 横浜市西区みなとみらい3-4-1
※ほか、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKOにも作品を展示
※クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路の作品は無料鑑賞できます
アートとともに横浜の街も味も満喫できるチケットやプログラムにも注目
応援プログラム
地域と一緒に盛り上げる!街で楽しむアートも続々
横浜トリエンナーレの会期中、横浜市内各所で応援プログラムが多数展開されます。市民、NPO、企業、アーティストやクリエイターなどが主催する、美術・映像・写真・演劇・音楽・ダンスをはじめとした、さまざまなジャンルの多彩な76プログラムが登録されています(4月5日時点)。開催場所や日時など、各プログラムの詳細は下記URLで確認を。
ピーティックス(Peatix)
「応援プログラム」情報ページ https://feature.peatix.com/yokohamatriennale
ウェスティンホテル横浜
午後4時以降入場チケット付きアフタヌーンティープラン
ホテル最上階にあるロビーラウンジでのアフタヌーンティーと、「横浜美術館」に午後4時以降から入場できる一般鑑賞チケットがセットになったプラン。季節ごとに変わるメニューと景色に、気分も高まりそう。
■期間
6月9日(日)まで
■料金
平日 9,300円(税サ込)/ 土・日曜、祝日10,300円(税サ込)
■内容
⚫︎横浜トリエンナーレ開催中の横浜美術館一般鑑賞チケット
※横浜美術館への入場は、午後4時以降に限ります。一般鑑賞チケットに含まれる旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKOへの入場は、午後4時以前または会期中の別日でも入場可能
⚫︎季節のアフタヌーンティー(平日14:30 /土・日曜、祝日13:30)
TEL 045-577-0870(予約専用10:00 ~ 19:00)
横浜市西区みなとみらい4-2-8
みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩6分
https://lobbylounge.westinyokohama.com/
※2ndアニバーサリー ローズアフタヌーンティー(写真)は6月30日(日)まで提供中
横浜マリンタワー
展望フロアは360度の大パノラマ横浜中華街も満喫するプラン
横浜トリエンナーレ・横浜マリンタワーの共通チケットと横浜中華街の食事がセットになったプラン。横浜マリンタワー内アートギャラリーにも横浜トリエンナーレの作品を展示。食事は2店舗からランチ飲茶セットやランチコース、ディナーコースが選べます。
■期間
6月9日(日)まで
■料金
6,300円から ※料理のコース内容になり異なります
■内容
⚫︎横浜トリエンナーレ開催中の横浜美術館と横浜マリンタワーで、各1回ずつ利用できるチケット ※横浜トリエンナーレの各会場(横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO)へ入場する際は、横浜美術館でチケット引き換えが必要です
⚫︎横浜中華街での食事(「中華街 桂宮」または「金香楼」から選択)
⚫︎指定日のみの完全予約制
横浜市中区山下町14-1
みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩1分