DJIがFPVドローン「DJI Avata 2」を発表、初心者でもプロレベルの飛行スキルを実現

by ドローンジャーナル編集部

2024年4月11日、DJIは、FPVドローン「DJI Avata 2」を発表した。安全性に加えて十分な飛行時間を備え、高性能センサーにより高画質での撮影が可能だ。

DJI Avata 2 Fly More コンボ(バッテリー×1):14万3,000円
同梱品:DJI Avata 2、DJI Goggles 3、DJI RC Motion 3

DJI Avata 2 Fly More コンボ(バッテリー×3):17万4,900円
同梱品:DJI Avata 2、DJI Goggles 3、DJI RC Motion 3、2WAY充電ハブ×1、予備バッテリー×2、スリングバッグ×1

単体で、ノーマルモード、スポーツモードに加えマニュアルモードを搭載した「DJI FPV 送信機 3」(1万7,600円)、ND 8/16/32フィルターを同梱した「DJI Avata 2 NDフィルターセット」(8,800円)を別途販売する。

購入前のトライアルとして、DJIストアアプリのVirtual Flightセクションでは、Avata 2のバーチャル飛行を体験することができる。

上:DJI Avata 2、左下:DJI Goggles 3、右下:DJI RC Motion 3
DJI FPV 送信機 3

DJI Avata 2と同時発売するゴーグル「DJI Goggles 3」と、モーションコントローラー「DJI RC Motion 3」は、DJI Avata 2とペアリングして使用する。

DJI Goggles 3

‌DJI Goggles 3は、-6.0D~+2.0Dまでの視度調整が可能。2枚のマイクロOLED画面は、10-bitエンハンス表示、100Hzリフレッシュレートと超低遅延映像伝送に対応している。‌また、両眼カメラを搭載しており、周囲の映像を画面上に表示する。同時に周囲の映像に重ねて機体からのライブ映像を表示することもでき、パイロットはゴーグルを外さずに周囲の状況を確認できる。

DJI RC Motion 3

‌DJI RC Motion 3を使用すると、初心者でもフリップやドリフト、ロール等の操作を実行可能。ジョイスティックを倒すことで、アクション映像を簡単に撮影することができる。

・ワンプッシュ フリップ :前後に360°フリップ。
・ワンプッシュ ロール :左右に360°ロール回転。
・ワンプッシュ 180°ドリフト :対象を過ぎた瞬間にヨー軸方向に180度スピンして、高速横方向ドリフトを実行。

FPVドローン「DJI Avata 2」

離陸重量は約377g、機体サイズは185×212×64mm(長さ×幅×高さ)。前モデル(日本未発売)よりも大きなイメージセンサーを搭載した1/1.3インチCMOS 1,200万画素カメラを採用。ダイナミックレンジが広がり、低照度環境でも優れた撮影性能を発揮する。155°FOVの超広角レンズにより、ユニークな視点での映像や飛行映像を撮影できる。

カメラは、写真や最大4K/60fps HDR動画に加え‌‌、2.7K/120fpsのスローモーション映像も撮影可能。10bit D-Log M カラーモードに対応し、明部・暗部ともにディテールまで捉え、後編集で細部まで再現し、合理的なカラーグレーディングを実行できる。

飛行の安定性

パワフルなアルゴリズムと安定化技術により、激しい動きでもシャープで安定した映像撮影が可能。高速での飛行や強風下での飛行でも全体的な映像の揺れを取り除くRockSteady機能、ドローンが鋭いターンをしたり大きく揺れ動いたりしても撮影映像が水平をキープし続けるHorizonSteady機能を備える。‌さらに、EIS設定をオフにしている間はオフラインでの安定化ツールGyroflowに対応し、後編集で映像ブレをさらに補正することができる。

包括的な安全機能

軽量の一体型プロペラガードを搭載し、機敏な動きが可能。狭い空間でも飛び回ることができる。

予期せぬ事態が発生した場合は、RC Motion 3のロックボタンを押すとドローンは停止する。バッテリー残量が低下したり、信号ロストが発生した場合は自動RTH(Return-to-Home)機能が起動す‌‌る。

デュアル魚眼センサーを搭載し、下方・後方のビジョンポジショニングにより低高度や屋内でも安定した飛行が可能だ。

機体が逆さまの状態になっても、タートルモードを使い飛行を再開できる。タートルモードがオンの場合、逆さまの状態のドローンは自動的に自身でひっくり返り、離陸時のポジションに戻る。

長時間飛行

最大飛行時間は23分‌‌、PD急速充電に対応しており、迅速に充電を行い飛行を再開することができる。新しくなった2WAY充電ハブ‌‌は集電機能を搭載し、複数のバッテリーの残った電力を残量の一番多いバッテリーに移動し‌‌、予備バッテリーとして使用できる。

新しいO4映像伝送は、最大13km(日本では10km)の映像伝送距離‌‌、24ミリ秒の伝送遅延‌‌、1080p/100fpsの高解像画質、最大60Mbpの伝送ビットレート‌‌を実現。4つのアンテナを使用する2T4Rアンテナ設計(2つのトランスミッター、4つのレシーバー)を採用し、強力な耐干渉性を発揮する。

共有機能

DJI Goggles 3に表示されているAvata 2からのライブ映像を、DJI Flyアプリで見ることができ‌‌、最大5m離れた他のデバイスに転送も可能(日本など5.8GHz周波数帯が利用できない地域では、Wi-Fi経由でスマートフォンに画面を共有できないため有線接続)。オーディエンスモードでは、ケーブルを使用してライブ映像をディスプレイや別のGoggles 3に共有することができる。

ストレージ容量

46GBの内部ストレージを搭載し、1080p/60fpsの場合、約90分間の動画を保存可能。Wi-Fi接続を介してスマートフォンにファイルをクイック転送できる。

LightCutアプリ

Wi-Fi経由でLightCutアプリに接続すると、撮影した動画をアプリ上で直接編集できる。高品質のコンテンツを簡単に作成できるワンタッチ編集機能を備える。

互換性

DJI Goggles 3とRC Motion 3は、Air 3、Mini 4 Proにも使用可能。Goggles 3とRC 2、RC-N2のように、従来の送信機を使用してドローンを制御することもできる。

▼DJI Avata 2
https://www.dji.com/jp/avata-2

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