ファンが選ぶ西日本エリアの「クロスシート」つき車両投票 多く支持された「ベテラン車両」とは?

ファンから人気を集めた西日本エリアのボックス・クロスシートつき在来線車両は?(イメージ)

鉄道コムと鉄道旅行誌「旅と鉄道」は、共同企画として「私の好きな〇〇」の投票を実施しています。今回ご紹介するのは、1月25日から2月20日まで実施した「私の好きな『JRのボックス・クロスシートがあるおもな在来線車両(西日本エリア編)』」です。

「新快速」などで見られる「クロスシート」や、向かい合わせの「ボックスシート」。通勤電車で見られる「ロングシート」と異なる雰囲気があり、旅情を演出してくれるような座席です。今回の投票テーマは、そのようなボックスシートやクロスシートを搭載した在来線車両。JR西日本、JR四国、JR九州の3社で活躍する在来線車両の中から、上位を獲得した車両をご紹介します。

3位は、1989年にデビューした221系。JR西日本の発足後、初めて同社が導入した独自車両です。デビュー当時から「新快速」や「大和路快速」に投入され、現在は京都・奈良エリアや大和路線を中心に活躍しています。ファンからは、「やはり大和路快速といえば221系でしょう」「座席の下が空いている。こんな車両が出現するとは!と驚いた記憶が」といったコメントが寄せられました。

2位を獲得したのは、国鉄型の115系。勾配の多い線区によく投入された車両で、かつては首都圏でも見ることができました。現在は置き換えが進み、JRでは中国エリアで活躍するのみとなっていますが、山口県内の山陽本線では今も主力車両です。ファンからは、「幼い時から使っていて愛着がある」「山岳部を国鉄型ボックスで乗ると一味違う」といった、ベテラン車両らしいコメントが多く寄せられていました。

そして、1位を獲得したのは、同じく国鉄型の113系です。115系とは兄弟車のような間柄ですが、こちらは平坦な路線に投入された形式。かつては東海道本線や新潟エリアなどでも活躍していましたが、現在は北近畿エリア、岡山エリアで走るのみです。こちらも115系同様、「思い出がたくさん詰まった車両」「ちっちゃい頃に見た草津線の湘南色の113が思い出に残ってる」「今思うと良いものも悪いものも含めて現代の車両にはない物を持ってました」と、やはり長く活躍する車両として評価する声が多く見られました。

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