小山・被災地支援へチャリティーコンサート 喫茶店で演奏会、復興への思い共有

被災地支援の思いを共有したチャリティーコンサート

 【小山】能登半島地震の被災地支援のためのチャリティーコンサートが14日、犬塚4丁目の喫茶店「カフェリ・フジ」で開かれた。市民ら計約120人が来場し、二胡や尺八、琵琶、ジャズといった多彩な音楽の演奏を楽しみながら被災地復興への思いを共有した。

 同店は東日本大震災による遺児支援のバザーを開くなど、これまでも慈善活動を行ってきた。今回も常連客らの意向を受けて同店オーナーの山本悦子(やまもとえつこ)さん(76)が企画。知人を通じて市内外の演奏家に声をかけたところ、いずれも手弁当で出演に協力した。

 午前の部に参加した同所、主婦南知英子(みなみちえこ)さん(80)は「琵琶や尺八など普段あまり聴けない音楽が楽しめて有意義だった。このような形で被災地支援につなげるのはいい取り組みだと思う」と話していた。

 この日までにチケット代などとして集まった浄財は計53万円に上った。同店は、全額を市社会福祉協議会などを通じて被災地への義援金に充てる。

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