契約について話し合ってはいるものの「そこに集中しているわけではない」とジャガーズQBローレンス

ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/John Raoux】

ジャクソンビル・ジャガーズのクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスはアウトサイドラインバッカー(OLB)ジョシュ・アレンが長期契約を確保できたことに興奮しているようだ。

ローレンスは自身がそれを手に入れられるかについては心配していない。それよりも、ジャガーズが不本意な形で終えた2023年シーズンから立ち直るために、自分の仕事をやり遂げることについて考えている。

チーム公式記録によると、ローレンスは現地16日(火)に「それが今どういう状況なのかについて、何度か話し合っているのは間違いない」と報道陣に明かしたという。

「そこに集中しているわけではない。もちろん、できる限り長くジャガーズの一員でいたいとは思っている。ここのことも、組織として向かっている方向も気に入っているし、自分自身もどんどん良くなっている気がしている。全盛期を迎えるのは間違いなくこれからだ。その観点から見ると、もちろんそうなれば最高だ。でも、さっきも言ったように、4年目を迎えようとしている中で、必ずしもこれが最後のシーズンになるわけじゃない」

2021年NFLドラフト全体1位指名を受けたローレンスが4シーズン目を迎えるにあたり、ジャガーズがローレンスの5年目オプションを行使するのはほぼ確実だ。つまり、その点ではローレンスの言う通りだと言えよう。プロボウルに選出された経歴を持ち、フランチャイズの顔でもあるローレンスにとって、長期契約を結ぶ前も結んだ後も、自身が抱える責任に変わりはない。

「今は本当に気にかけていない。結局のところ、今シーズンが始まるまでに延長されようがされまいが、俺の仕事は変わらない」とローレンスは強調している。

「俺の仕事は試合に勝ちにいくことと、スーパーボウルで勝つチャンスをつかめるように、このチームのためにベストを尽くすことだ。たとえ契約延長が決まったとしても、それはなおさら自分の仕事であり続けるし、期待とプレッシャーはさらに大きくなるだろう。俺としては、同じ集中力と考え方を持っている」

ローレンスがこの3シーズンで先発を逃したのは、出場できたはずの51試合のうちわずか1試合だけだ。唯一、欠場したのは昨シーズンの試合だった。9勝8敗で終えた2023年シーズンに、ローレンスは複数のケガに見舞われている。ジャガーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の王座を守れず、プレーオフ進出も逃し、最後の6試合中5試合で敗れてしまうほど崩壊した。

2023年シーズンに4,016ヤード、タッチダウン21回、インターセプト14回を記録したローレンスは「それを生かすしかない。昨シーズンからそうするつもりだった」とコメント。

「チームとしてのアプローチもそうだと思う。生かさないともったいない。せっかくあんな経験をしたのに、それを生かさなかったら、二重の意味で最悪だ。あんな経験をしたのに、そこから良くならないんだから。それが自分たちの考え方だと思っているし、俺もそう考えている。あれから学ぶべきことはたくさんある」

昨季のジャガーズにとって大きな光明となったのは、タックル66回、タックルフォーロス17回、QBヒット33回に加え、17.5回のサックでチーム記録を樹立したアレンのプレーだった。アレンは結果として5年1億5,000万ドル(約232億0,088万円)という巨額の契約を手に入れている。

自身の契約延長については気にかけていないものの、ローレンスはチームメイトがそれを実現させたことを大いに喜んでいる。

ローレンスはアレンについて「ものすごく興奮している。今シーズンはもちろん、彼のこれまでの活躍にね」と語った。

「彼は俺が来る2年前からここにいる。俺がここに来てからの3年間で彼はただただ一貫していた。チームで最もハードワーカーで、頼りになる存在だ。ロッカールームにいる人として、理想的なタイプでもある。チームのリーダーとして満たしてほしいすべての条件を満たしているし、当然、優秀な選手でもある。ジョシュ・アレンを迎え入れたいと思うチームはたくさんあるだろうから、彼を取り戻せたことに単純に興奮した。チームがそれをやり遂げたことにワクワクしたし、彼は長い間、ジャガーズの一員であり続けるだろう。チームは重要なことをやり遂げたと思うし、俺は彼がここにいることに興奮している」

ローレンスも長い間、デュバルにとどまることを計画している。

決して自分の言葉で世間を騒がせようとしないタイプのローレンスは、今すぐに新たな契約を求めてはいないが、ウソをついているわけでもない。いつかは長期契約を手に入れたいと考えているローレンスは、次のように話した。

「ウソはつけない。もちろん、それが実現していい気分になれたらうれしいだろうけど、今は本当にそこに集中しているわけじゃない。自分たちの現状も、どこに向かおうとしているのかも、自分が何をしなければならないのかも分かっている。この先、改善しなければならない点が出てくるのも分かっている」

【RA】

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