純白の花々、爽やかな香りを漂わせ 初夏の到来告げるテッポウユリ 沖縄・石垣島

 【石垣】初夏の到来を告げるテッポウユリが石垣島の各地で咲いている。純白でラッパ状の花は清楚(せいそ)な印象で、辺りに爽やかな香りを漂わせる。

 石垣市伊原間の国道390号線沿いの原野では、野生のテッポウユリが開花し、行き交うドライバーの目を楽しませている。

 昔からテッポウユリの名所として知られる白保のカラ岳でも、点在する白い花々を遠くから目にすることができる。

 海岸付近や山裾に自生するユリ科の多年草で、鱗茎(りんけい)と呼ばれる淡黄色の球根が地中にある。3月下旬から5月上旬にかけて花茎を伸ばし、先端に数個の花を付ける。うるずん(うりずん)の季節を彩る花として親しまれ、ゴールデンウイークに見頃を迎えそうだ。(南風原英和通信員)

純白の花を咲かせるテッポウユリ。5月上旬まで咲き続ける=5日、石垣市伊原間

© 株式会社沖縄タイムス社