柏木悠と石川凌雅が福澤侑の返しに大爆笑!――「ゴーストヤンキー」“超”にぎやかインタビュー

超特急柏木悠さんが主演を務める連続ドラマ「ゴーストヤンキー」がMBSのドラマ特区枠にて4月18日よりスタートします。本作は、人生に絶望した少年が、ひと癖もふた癖もある“幽霊の昭和ヤンキー”たちと邂逅(かいこう)する、完全オリジナルのアツくてクスッと笑えるハートフル“幽”情コメディーです。

主人公・風町トゲル(柏木)は、けがで陸上選手の夢を絶たれ、人生に絶望してしまいます。「一生…死んだように生きるくらいなら…」と無意識に車の前に飛び出してしまい、気が付くと“幽霊”になっていました。突然の出来事に戸惑っていると、約40年前に死んでからいまだに成仏できずにいる昭和のヤンキーグループ「わんぱく団」の富野吾郎(福澤侑)、佐々岡順平(小坂涼太郎)、チッタこと向井知太郎(寺坂頼我)と出会います。一方、吾郎ら「わんぱく団」と仲間だったバーチこと千葉丈助(石川凌雅)は、霊界で悪さをする“暴霊族”の一員になっていました。トゲルは取り残されたヤンキーたちにジェネレーションギャップを感じながらも、だんだんと仲間意識が芽生えていき、霊界で起こる不思議な騒動に巻き込まれながら仲間たちと乗り越えていきます。

TVガイドWebでは、夢を絶たれ幽霊になってしまった高校3年生・風町トゲルを演じる柏木悠さん、成仏できない昭和のヤンキー「わんぱく団」のメンバー・富野吾郎を演じる福澤侑さん、「暴霊族」の副総長・バーチを演じる石川凌雅さんに、役どころなどを語っていただきました。

――出演が決定した時の心境と、最初に台本を読んでみてどのような印象を持たれたのかをお聞かせください。

柏木 「お話をいただいた時はうれしかったです。単独での主演が初めてなので責任を感じるとともに、楽しみでもありました。本作のメンバーに入れることや、それが映像になっていくことが楽しみで、どんどん良い作品にしていきたい思いでいっぱいでした」

石川 「面白いストーリーで、本作に関われることが貴重な経験になると感じました。また、お化け役を演じる機会はなかなかないので楽しみでした。この役を演じることをファンの皆さまが知った時にどんなリアクションをしてくださるのかワクワクしています」

福澤 「台本を読んでみて、ゴーストヤンキーという存在をどう映像で見せていくのだろうと思いました。撮影が開始してからは監督と話し合いながら世界観を作り上げ、やっと『なるほどな』と実感していきました。映像が出来上がった時に画面を通してどう見えているのか、僕自身も楽しみにしています」

――トゲル、バーチ、吾郎を演じる上でのこだわりや大変だったところなどをお聞かせください。

柏木 「トゲルは現代を生きる少年なので、今のままの自分を出した方がトゲルらしさが出るのかなと、あえて役を作らずに演じました。昭和のこともあまり知らずに台本を読んでみたら、昭和ならではの驚きがたくさんあったので、その驚きもリアルに表現できたらいいなと。できるだけリアルな反応を届けようと思いました」

石川 「僕は地声のトーンが高く、そのまましゃべるとクールなイメージのバーチがポップになってしまうので、無邪気さを出さないよう意識しました。特にバーチは最初の登場がミステリアスでクールですから」

福澤 「あの、僕はまず言葉遣いから……」

柏木&石川 「(大爆笑)」

福澤 「『お前、コラ!』などの言葉を使ったことがなかったので、まずはそこを実践してみようと、人生で初めて人に向かって『お前、コラ!』と言ってみました(笑)」

石川 「うそつけー(笑)」

福澤 「『お前、この野郎』などの言葉を使ってこなかった人生ですし、ましてやヤンキーで人を殴るキャラだなんて……という考えなので、ヤンキー役で大丈夫かなと思いながら現場へ行ったのですが、やはりここはお芝居のいいところで、役に入ると容赦なく人を殴る演技ができました(笑)」

柏木 「ちょっと待て〜(笑)」

福澤 「冗談はさておき(笑)、実は僕と吾郎は真逆のタイプです。僕は吾郎のように前へ前へ行くタイプではないので、どのように彼を作っていこうか悩みました。周りが演じているキャラクターの空気を感じながら『あ、吾郎の居場所ってここだな』というのを探りつつ完成したのが僕の吾郎です。監督にも『その感じでいこう』とお声がけいただいたので、そこからは自由にお芝居をすることができました」

――思い切ってやってみたら吾郎が完成したのでしょうか。

「僕、こう見えても人見知りしてしまうのです(笑)。最初に監督からも『吾郎のキャラクターは侑っぽくはないよね』と言われるぐらいで。でも振り切って演じてみたら、しっくりと楽しく吾郎になることができました」

――柏木さんと石川さんはいかがですか。演じたキャラクターとご自身の共通点などございましたか。

柏木 「物おじせず突き進むところはトゲルと似ていますが、僕はポジティブなタイプなので、もしトゲルのように夢を諦めざるを得なかったとしても、きっと前向きに頑張っていると思います。なので、頑張っていたものが急につぶれてしまうトゲルをどう演じるかが肝になりました」

石川 「バーチのように、寡黙でクールに背中で見せていくタイプの人は周りにはいるのですが、僕自身がそうでいることは難しかったです。でも、そういう人に憧れがあるからこそ、自分の中にある理想のバーチを作り上げることができました」

――昭和ならではのシーンがたくさん出てきますが、平成生まれの皆さんの視点で印象に残ったことはございましたか。

柏木 「サッカーのボードゲーム(テーブル・フットボール)を劇中でプレーしたのですが、とても難しかったです。持つところが3カ所で手が足りず、ボールの移動も早いのでうまく操作できずで……。もっと遊びたかったです。オブジェとしても使えそうなので、家に1台欲しいですね」

石川 「昭和の学校ではこういう格好が許されていたことに衝撃を受けました。僕が通っていた学校は厳しかったというのもあり、彼らのような格好をしていたら学校には入れないです(笑)。当時はヤンキースタイルが格好いい基準だったり、目立つ象徴だったりで驚きました」

福澤 「ロックな感じで楽器を弾くシーンがあるのですが、昔のロックバンドの楽曲をあまり聴いてこなかったので、ヤンキー寄りのロック楽曲というとなかなか思いつかず……」

石川 「ロカビリースタイルのような?」

福澤 「そう! 演じるにあたり、そのスタイルの映像を見て研究をしていたら、今の時代に見かけないなと。でも逆に『現代でこれをやったら、逆におしゃれなのでは』と思うぐらい世界観がしっかりしているから、楽曲も歌詞も含めて格好いいなと感じました」

――もし、「わんぱく団」のようなにぎやかなヤンキーの幽霊たちが現れたら一緒にやってみたいことはありますか。

福澤 「幽霊に対しても人見知りになってしまうと思うので、昭和の出来事や流行したことなど軽く触れるだけになってしまうかもしれません(笑)」

柏木 「僕は幽霊が苦手なので見て見ぬふりをしてしまうかもしれませんね。凌雅くんはヤンキーの幽霊にご飯をおごって仲良くなっていそうだよね(笑)」

福澤 「分かる! 凌雅が『タピオカでも飲みに行こうよ!』と誘うと、幽霊が『タピオカ? 何それ?』と楽しくやりとりをしているのが想像できちゃう」

石川 「ご飯はおごるかどうか分からないけれど、幽霊たちと仲良くなりたいタイプかもしれません。みんなと仲良くなったら、ポルターガイストを使ってハルさんや侑さんをからかって驚かせたいです(笑)」

――最後にファンや視聴者の皆さまへメッセージをお願いいたします。

柏木 「コメディーもあり友情ドラマもありで、いろいろな方々が入りやすい作品になっていると思います。昭和のキャラクターが出てくることもあり、どの世代の方が見ても面白い場面が満載です。世代によっては懐かしさを感じたり、新たな発見があったり、さまざまな気づきも楽しみにしつつ、本作を一つのエンタメとして楽しんでいただけたらうれしいです」

石川 「僕と同世代の方々だけでなく、そのご両親の世代にも楽しんでもらえるような懐かしいシーンもたくさん出てきます。ぜひご家族でもご覧ください!」

福澤 「何回でも見ていただけると思います。それぞれのキャラクターの個性やバックボーンなどを想像しつつ、さまざまな考察をしながら物語をお楽しみください」

――インタビュー越しでも仲の良さが伝わってきました。そんな皆さんが作り出した“幽”情コメディー、楽しみにしています!

【プロフィール】

柏木悠(かしわぎ はる)
2005年3月31日生まれ、熊本県出身。A型。22年にメインダンサー&バックボーカルグループ「超特急」に加入。「君には届かない」(TBSほか)でダブル主演を務め「TVstationドラマ大賞 2023 新人賞」を受賞。現在出演中のドラマ「好きなオトコと別れたい」(テレビ東京系)が絶賛放送中。


石川凌雅(いしかわ りょうが)
1995年8月24日生まれ、東京都出身。 A型。2018年8月にダンスボーカルユニット「スクランブルガム」でメジャーデビュー。主な出演作にミュージカル「『刀剣乱舞』〜江水散花雪〜」(22年)、舞台「Club キャッテリア」(23年)、「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-」(24年)、「『Club キャッテリア』~ラグとラガ~」(日本テレビ系)などがある。24年5月16日から公演されるミュージカル「ロミオ&ジュリエット」に出演。


福澤侑(ふくざわ ゆう)
1995年10月19日生まれ。愛知県出身。O型。3歳からダンスを始め、子役としてミュージカルなどで活動。主な出演作にハイパープロジェクション演劇「『ハイキュー!!』“東京の陣”」(2019年)、「KING OF DANCE」(読売テレビほか)、ミュージカル「『進撃の巨人』-the Musical-」(23年)、「『Club キャッテリア』~ラグとラガ~」(日本テレビ系)などがある。現在出演中のドラマ「奪われた僕たち」(MBSほか)が絶賛放送中。24年5月7日より公演の舞台「結合男子」に出演。ほか、ステージの振り付けや演出の担当、アーティスト「ZIPANG OPERA」のメンバーとして活動するなど多岐にわたって活躍中。

【番組情報】

「ゴーストヤンキー」
4月18日スタート
MBS 木曜 深夜0:59~1:29
TVK 木曜 午後11:30~深夜0:00
※地域によって放送日時は異なります
※MBS放送後、TVerにて1週間無料見逃し配信

取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/蓮尾美智子
ヘア&メーク/佐鳥麻子 スタイリスト/Shinya Tokita【柏木】
ヘア&メーク/瀬戸口清香 スタイリスト/伊里瑞稀【福澤、石川】
衣装/パーカー¥16,500(AIVER)(問い合わせ先:Sian PR/03-6662-5525)【福澤】
衣装/コート¥17,930(AIVER)(問い合わせ先:Sian PR/03-6662-5525)シャツ¥30,800(CULLNI)(問い合わせ先:CULLNI FLAGSHIP STORE/03-6416-1056)【石川】

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