東宝、通期決算で過去最高益『コナン』『ハイキュー』『ゴジラ』『君たちはどう生きるか』特大ヒット連発で絶好調

東宝(https://www.toho.co.jp/company)より

東宝は15日、2024年2月期の通期決算を公表。主要項目すべてにおいて好調だったことにより、約2年前に掲げていた中期計画の「営業利益の最高益(528億円)更新」を達成、過去最高益となったことが分かった。

【画像】【表】「コナン」「ハイキュー」など劇場作品の興行収入一覧(東宝発表資料より)

詳しい数値としては、営業収入が2833億4千7百万円(16.0%増/前年度比、以下同)、営業利益が592億5千1百万円(32.0%増)、経常利益が630億2千4百万円(31.8%増)を記録。

中核となる映像事業では、2024年2月期中(’23年2月~’24年1月)に「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」「キングダム 運命の炎」「劇場版ハイキュー ‼ ゴミ捨て場の決戦」「ミステリと言う勿れ」「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などを配給し、すべてにおいて好調な動員成績を残した。(※)

特に、昨年にはゴジラ70周年記念作品として新作劇場版「ゴジラ-1.0」を全世界に向けて公開し話題になったほか、スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」も公開となり、いずれも第96回アカデミー賞視覚効果賞に入賞するなど、大反響を呼んだ。その他「名探偵コナン」シリーズでは昨年4月公開の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」が初の興行収入100億円超えを記録、先日公開が始まった最新作でも”記録更新”の期待が寄せられている。

また、アニメーション関連が内包する映像事業では、TOHO animationより「SPY×FAMILY」「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」「ハイキュー!!」「Dr.STONE」「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」などの人気作品への製作出資を実施。国内外の配信・商品化権収入に加え、各種配分金収入があったことで、事業全体では22.0%の増益、53.8%の増収とこちらも大幅な伸長を見せた。

演劇事業では、帝国劇場での「SPY×FAMILY」のミュージカル化や「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の日本初上演などが好評を博したといい、こちらも約10%幅での増収増益に。不動産事業も前年比微増での増収増益となり、「TOHOシネマズ」と合わせた積極的な事業展開により堅実な成長が伺える。

※他社製作、東宝東和配給含む

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