「最後のとりで」またも特殊詐欺食い止めたコンビニ、5度目の表彰 店員「数え切れないほど対応した」

特殊詐欺の被害を防ぎ、表彰された店長と店員ら=南丹市日吉町・ローソン明治国際医療大学前店

 特殊詐欺被害を食い止めたとして、京都府警南丹署は京都府南丹市日吉町の「ローソン明治国際医療大学前店」の店長(46)と33歳女性、42歳女性の2店員に感謝状を贈った。同店の表彰は5度目となった。

 3月13日午後3時ごろ、市内の70代女性が「電子マネーカードが欲しい」と来店した。レジの42歳の女性店員は「慌てた様子で駆け込んできたので、何かおかしいと感じた」といい、33歳の女性店員や店長に相談した。

 女性に使い道を確かめると「パソコンがハッキングされた。修理に3万円かかる」と困惑していたため、詐欺の可能性を伝え、警察に通報し、購入を思いとどまらせた。

 4月12日、同署の小松晃署長が3人に感謝状を手渡し「最後のとりでとして、何度も阻止してもらっている」とねぎらった。

 42歳の女性店員は初めての経験だが、33歳の女性店員は同様の事案に「数え切れないほど対応した」という。店長は「購入はプライベートなことなので確認しづらく感じる従業員もいるが、積極的に声をかけるように注意喚起している」と話した。

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