「音楽の旧約聖書」ピアニスト24人が弾きつなぐ バッハの曲集全曲をリレーで演奏

バッハの曲集を1人1曲ずつ弾きつないでいくピアニスト(京都市左京区・京都コンサートホール)

 「音楽の旧約聖書」と呼ばれるバッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻の全24曲を、リレー形式で奏でる演奏会「24人24色」が7日、京都市左京区の京都コンサートホールであった。関西を中心に活躍するプロのピアニスト24人が1曲ずつ演奏し、バッハの多様な世界観を弾きつないだ。

 京都市立芸術大(下京区)の卒業生らでつくる「バッハ平均律を弾く会」が、ピアノ練習の手本とされる同曲集の魅力を知ってもらおうと主催し、今回で14回目。

 演奏会では、20~70代のピアニストが1人ずつ舞台に立ち、個性豊かな音色を奏で、客席を魅了した。9番目に出演した昭和音楽大の古川五巳(いずみ)名誉教授は「表現方法やバッハの世界観(の解釈)は集まるピアニストごとに異なり、同じ演奏会は二度とない。24人24色を長く続けて、春の風物詩にしたい」と話した。

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