大谷翔平、未だ渦巻く“無理のある陰謀論”を米記者が否定「明白なのはミズハラが盗んだこと」

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

米記者が指摘する「陰謀論」とは

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。大谷は被害者であり、賭博には一切かかわっていないとされるが、それでも米国で渦巻く「陰謀論」があると米記者が指摘。それは無理があるとしている。

訴状によると、水原容疑者は2021年9月から賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出した。大谷の口座からは1600万ドル以上の大金を不正送金。水原容疑者が銀行側との通話で、自身が大谷であると偽って名乗るなどして送金を可能にしたとされている。

米国のストリーミングサービス「Rokuチャンネル」の番組「ザ・リッチ・エイゼン・ショー」に出演したのは米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者、ジェフ・パッサン氏。「これは簡単に解決できる事件ではありません」と事件の深刻さを指摘した。

この件に関してはマーティン・エストラーダ連邦検事がロサンゼルスで行われた会見で「強調しておきたいのは、オオタニがこの件の被害者だと考えられていることだ」と語り、米スポーツ専門局「ESPN」などもは大谷が被害者であり、潔白であると結論付けて報じていた。

それにもかかわらず、米国ではいまだに「大きな陰謀論」があるとパッサン記者は指摘。「オオタニ、イッペイ・ミズハラ、ドジャース、エンゼルス、連邦政府、関係当局、オオタニのエージェント、会計士、財務アドバイザー、銀行を含めた陰謀が。しかし、ミズハラじゃなくてオオタニが関与していたと信じるためには、色々な異なる側面がありすぎて、騙すためには皆がそれぞれの役割を完璧に果たさないといけないのです」と、その陰謀論にも無理があると分析した。

さらに「明らかになった最もシンプルなことは、ミズハラが賭博問題を抱え、友人、親友、そして雇用主であるオオタニからお金を盗み、牢獄に行くということです」と、現状明らかになっていることが全てであるとした。

THE ANSWER編集部

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