ゴシック作家の伝記に新解釈を加える 現実と虚構が交錯するサスペンス 「シャーリイ」公開日決定

ゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記を初めて映画化した作品「Shirley シャーリイ」の劇場公開日が、2024年7月5日に決まった。

「Shirley シャーリイ」は、スティーブン・キングも影響も受けたと言われるゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた作品。1948年、短編がセンセーションを巻き起こし、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイだったが、なかなか筆が進まない。小説の題材は、ベニントン大学に通う18歳の少女・ポーラの失踪事件だった。ある夫妻が居候として同居することになり、次第に執筆のインスピレーションを得るシャーリイ。一方、居候夫妻のローズは、シャーリイの魔女的なカリスマ性に魅入られ、いつしか二人の間には奇妙な絆が芽生えていく。

シャーリイ・ジャクスンは、25年という比較的短い執筆期間で、6つの長編、100を超える短編、家族の日常を描いた2冊のエッセイ、4作の児童書を残した作家。1959年、超自然的なホラー小説「丘の上の屋敷」を出版。ロバート・ワイズ監督による「たたり」など、多くの長編は映画化された。1959年に出版された超自然的なホラー小説「丘の上の屋敷」は、スティーブン・キング「シャイニング」に影響を与えたと言われる。エリザベス・モスがシャーリイを演じ、マイケル・スタールバーグ、オデッサ・ヤング、ローガン・ラーマンらが出演。ジョセフィン・デッカーが監督を務めている。

あわせて公開された場面写真では、光の届かない森の中に机を置き、妄想とも現実とも区別のつかない中で新作を執筆するシャーリイのほか、食卓で執筆に口を出す抑圧的な夫スタンリー、大学の職を得て新しい街に引っ越してきたばかりのフレッドとローズ夫妻などの姿が収められている。

【作品情報】
Shirley シャーリイ
2024年7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:サンリスフィルム
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