ザ・リバティーンズの新作アルバム『All Quiet On The Eastern Esplanade』全英初登場1位

The Libertines - Photo: Ed Cooke courtesy of Republic/Casablanca Records

2023年4月5日にリリースされたザ・リバティーンズ(The Libertines)の9年ぶり、4作目のスタジオ・アルバム『All Quiet On The Eastern Esplanade』が最新全英アルバム・チャートで初登場1位を獲得した。

今年3月6日、バンドはこのアルバムから、「Run, Run, Run」「Night Of The Hunter」「Shiver」に続く4曲目の先行シングル(リバティーンズ史上最高のシングルかもしれない!)「Oh Sh*t」をリリースしていた。カール・バラーとピート・ドハーティが共作した「Oh Sh*t」は、厳しい経済情勢に直面しているこの時代に捧げるエネルギッシュで耳に残るアンセムだ。

『All Quiet On The Eastern Esplanade』では、フランス、デンマーク、マーゲイト、ロンドンと、現在別々の場所を拠点とする4人のメンバーが、かつてないほど強い絆を固め、新たな創造的高みを目指し、バンドの並外れたキャリア史上最高の音楽を生み出している。

グラミー賞ノミネーション歴を誇るディミトリ・ティコヴォイ(ザ・ホラーズ、シャーリXCX、ベッキー・ヒル)プロデュースのもと、マーゲイトのザ・アルビオン・ルームズで昨年2月から3月にかけてのわずか4週間でレコーディングが行われたこのニュー・アルバムは、その後プロダクションとミキシングを担当したダン・グレック・マルゲラ(ラナ・デル・レイ、リアム・ギャラガー、ポール・マッカートニー)の手によってノルマンディーのLa Ferme de Gesteinスタジオで7日間かけて仕上げられた。

2022年9月、カール・バラーとピート・ドハーティは、誰にも邪魔されることなく過ごせるジャマイカのポートアントニオにあるジージャムでアルバム『All Quiet On The Eastern Esplanade』の制作を本格的に開始し、翌23年2月、ふたりは、ザ・アルビオン・ルームズで、バンドの確固たるリズムを司るベーシストのジョン・ハッサールとドラマーのゲイリー・パウエルと再集結した。ピート・ドハーティはその時のことを、「俺たちは本当にバンドとして一体になったんだ。メンバー全員が貢献し、稀に見る平和と団結の瞬間だった」と振り返っている。

カールにとって、ザ・リバティーンズの旅はすべてこの瞬間につながっている。

「俺たちの最初のアルバムはパニックと実際にスタジオにいることが許されていることへの疑念から生まれた。2作目のアルバムは完全なる衝突と苦悩から生まれた。3作目のアルバムは複雑さから生まれた。でも、この作品では、俺たち全員が実際に同じ場所にいて、同じ速度で進んでいるような、真の繋がりを感じられたんだ」

ピートはこう宣言している。

「俺たちはとてもハッピーだし、ゴールが決めたみたいな気分なんだ。バンドメンバーのために嬉しいよ。バンドとして、ある種の循環が完成したような気がしているし、ついにこれらの曲をセットリストに加えることができるようになる。盛り上がる曲がいくつもあるからね。ホテルを開業して、自分たちでスタジオを使い、すべてがうまくいったから、さらなるリバティーンズのアルバムを作れるかな。そう願うよ」

彼らのホテル(ザ・アルビオン・ルームズ)の住所と、ドイツの小説家エーリヒ・マリア・レマルクの画期的な反戦小説に対する彼らの変わらぬ愛にちなんで名付けられたアルバム『All Quiet On The Eastern Esplanade』は、彼らにとって明白な勝利を意味する。このアルバムは現在、通常盤CD、デラックス盤CD、12インチの限定盤カラーヴァイナルに加え、2本組デラックス・カセット、デジタル版で入手可能だ。

Written By Tim Peacock

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