アーセナル左SBのベストは? 冨安健洋ら3選手を海外メディアが比較「トミヤスは悲しいことに...」

冨安健洋が所属するアーセナルは、4月14日のプレミアリーグ第33節でアストン・ビラに0-2で敗れた。タイトルレースを繰り広げているミケル・アルテタ監督のチームにとっては、ホームでの痛恨の黒星だ。首位マンチェスター・シティに2ポイント差とされている。

批判を浴びたひとりが、オレクサンドル・ジンチェンコだ。これを受け、『GiveMeSport』は4月15日、左SBを担当するジンチェンコ、ヤクブ・キビオル、そして冨安の3選手のスタッツを比較した。

【動画】ライン統率を完全無視と批判!痛恨失点に繋がったジンチェンコのポジショニング
同メディアは「アーセナルにおいてSBは守るだけでなく、チームがボールを前に進め、より危険なエリアに入れる助けとなることが求められる」とし、守備とパスのスタッツを分析したと伝えている。

そのうえで、守備のスタッツでは1試合あたりの9つのカテゴリーのうち、4つでジンチェンコが最も良い数字だったと指摘した。一方、冨安については「クリアとインターセプトがベストだが、出場17試合のうち先発はわずか5試合だ」と報じている。

「これは、チームが結果を守り切る助けとなるために出てくることが多いことを意味する。アーセナルのポジションが減り、試合終盤で集中すべきが守備というときだ。それが、彼がそういった分野で良いパフォーマンスを見せている」

また、パスのスタッツで冨安が3人のうちトップだったものはなし。「トミヤスはどの分野でも目立たす、好機創出や前方へのパス、ロストでは最下位だ」と報じた。

「これは、彼がボールを持って積極的になろうとしていないことを示唆している。また、3人で唯一の右利きだけに、逆足を使う必要が多いかもしれないことは理解できる」

最終的に、GiveMeSportはジンチェンコが“勝者”とし、日本代表DFについては、「悲しいことに、トミヤスはどの分野でも本当には目立っていない」と評している。

「だが、リーグ戦で先発わずか5試合であり、今季は本当に勢いに乗ることができなかった。ケガも要因となっている」

今季もふくらはぎのケガで離脱を余儀なくされた冨安。ただ、アルテタや周囲から高く評価されているのは確かだ。悲願の優勝に貢献して存在感をさらに高めることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社