【太田理恵の競輪〝エレガント〟分析】新たな若手選手がS級S班になる日も遠くはなさそう!

川崎記念でユーチューブの配信に出演させてもらいました!

こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です! このコラムも5年目に突入しました! みなさま、これからもぜひお付き合い下さい。

4月4~7日に開催された川崎記念(GⅢ、桜花賞・海老澤清杯)の3日目に、現地のユーチューブ配信に出演しました! オープンスタジオでは初めてお会いするお客様からもたくさん声をかけていただき、とても楽しく過ごすことができました。

決勝ではS級S班の選手が3人いる中で、シリーズを通して好調だった嘉永泰斗(26=熊本)選手が持ち味を発揮した鮮やかなまくりを決めて優勝しました。まもなく始まる日本選手権(GⅠ・4月30日~5月5日=いわき平)での活躍も楽しみです。去年GⅠ優勝を手にした真杉匠(25=栃木)選手や山口拳矢(28=岐阜)選手と同世代でもあり、新たな若手選手がS級S班になる日も遠くはなさそうです。

惜しくも優勝を逃した選手でも、最後方から2着まで伸びた山田久徳(36=京都)選手や、準決勝と決勝は単騎でしたが位置取りも含めて健闘していた松本貴治(30=愛媛)選手も動きが良かったので、次走は注目です!

また、今回は残念ながら決勝には勝ち上がれなかった真杉選手と北井佑季(34=神奈川)選手ですが、準決勝での壮絶な踏み合いは見応えがありました。前から突っ張る態勢の北井選手に対して、真杉選手は初手から4番手の位置を確保しながらまくりに構えず鐘で思い切って仕掛けました。結果は共倒れでそれぞれ決勝進出は逃しましたが、あれだけ踏み合っても6着、7着だったのも脚力がある証拠です。

真杉選手は年明けの練習中に鎖骨を骨折し、さらに3月取手のウィナーズカップでも落車しておりまだ復調途中。それでもあの仕掛けを見れば、日本選手権までには仕上げてきそうです。また、レース後には悔しさから練習場に直行したという北井選手もまだまだ強くなりそう。今後もこの2人の先行対決は面白くなりそうです。

チャレンジでは、四日市ナイター(4月8~10日)で渡会啓介(47=愛知)選手の動きが目を引きました。初日は前の選手が踏み合う形になり3番手になるも、最後は2センターから追い込みで1着まで伸びました。2日目は単騎での競走となりましたが、3コーナーから追い込み2着。決勝は新人選手番手回りで、まくりを懸命に追っての3着となりました。もともとタテ脚には定評のある選手で、今は気配も良さそうなので、ぜひ車券を狙ってみてください!

☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。

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