【F1】重鎮ミナルディ氏がリカルドの更迭を進言 現状は「具体的な価値を見出すのは難しい」

ダニエル・リカルド(ロイター)

F1のRBで解雇危機に陥っているダニエル・リカルド(34)の更迭を、重鎮のジャンカルロ・ミナルディ氏が〝進言〟した。

リカルドは今季の開幕から不振が続いており、中国グランプリ(GP、20日=スプリント、21日=決勝)でも低迷すれば解雇の可能性がさらに高まるとみられる。

そうした中、F1チームを創設して現在は国際自動車連盟(FIA)の幹部になっているミナルディ氏が、リカルドの更迭を提言した。

イタリアのF1専門ユーチューブチャンネル「ニュースF1」に出演したミナルディ氏は、まずRBの現状について好調の角田裕毅を高く評価。「彼は上位5チームに次ぐ位置でトップだが、製造者部門でこの6位を維持するのは簡単ではない」と指摘した。

さらに「彼はベストを尽くしており、RBはセカンドドライバーを必要としているのは明らかだ。このままでは、すぐにリードを失う可能性がある」と持論を展開。角田の相棒としてリカルドはふさわしくないとして、新たなドライバーを探すようプッシュした。

ミナルディ氏はリカルドについて「(昨年の)復帰後に事故に遭い、手首を痛めて欠場した」と指摘した上で「部外者として観察していると、問題はケガよりもはるかに大きく、はるかに複雑であるように思える」と復活は困難との見解を示した。そのうえで「リカルドに具体的な価値を見出すのは難しいと思う」と厳しく評した。

重鎮からも三くだり半を突きつけられたリカルド。中国GPは〝ラストチャンス〟となるのか、その走りに注目が集まる。

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