“同期”の活躍に見せた闘争心 畑岡奈紗は29戦目のメジャー挑戦

7度目の大会出場(撮影/村上航)

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 事前(16日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6824yd(パー72)

まだ大会名が「ANAインスピレーション」だった2018年大会から今年まで欠かさずに出場し続けてきた畑岡奈紗は7度目の大会出場を果たす。

一度も予選落ちを喫したことなく、大会最高位はカリフォルニア州ミッションヒルズCCでの7位(20年)。当コースで行われた昨年は37位だった。

前週のオープンウィークは拠点のあるフロリダ州オーランドで調整(撮影/村上航)

「全米オープン」や「全米女子プロ」に比べれば歴史は浅く、シーズン序盤という要素も相まってか「あんまりメジャー感はない。逆にそれぐらいで良いんじゃないかな」と気負い過ぎずに臨めている。

大会前週の一週間は、拠点があるフロリダ州オーランドで調整をしてきた。「試合になると『曲げたくない』というのでだんだんスイングが小さくなっていて、飛距離が出なくて逆に曲がってと良いことがなかった。意外と試合中に思い出せなかったのがオフで考えられた」と冷静に分析する時間を作った。

世界ランク18位(撮影/村上航)

スコッティ・シェフラーが制した男子海外メジャー「マスターズ」もしっかりとチェック済みで、「世界ランク1位という立場で、みんなから“強い”と分かっているなかで勝つのが本当にすごい。テレビでしか分からなかったけど、コンディションもタフですごく苦労していたように見えて。すごく難しいんだろうなって」と感嘆した。

「世界一」は、いつか自分もなりたい地位ではある。女子世界ランクで現在頂点に立つネリー・コルダは同い年で、米ツアー参戦した年度も同じの“同期”にあたる存在だ。

29戦目のメジャー挑戦(撮影/村上航)

出場試合4連勝という勢いに「すごいけど、私も負けずにできたら」。29戦目での海外メジャー制覇へ闘争心をのぞかせた。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)

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