【速報】元警察官、寝坊で裁判出廷せず 弁護人「寝坊したとのことです」 勤務中にクレカ盗み不正使用疑い 千葉地裁

千葉地裁

 千葉地裁(内村祥子裁判官)で17日、寝坊した被告が不在のまま開廷した公判があった。被告は勤務中に盗んだクレジットカードで買い物したとして、窃盗や詐欺罪などに問われている市原署の元巡査でごみ処理作業員、浅岡高志被告(36)=船橋市。被告の弁護人が連絡を取り「寝坊したとのことです」と裁判官と検察官に説明した。

 この日は午前10時から、追起訴分の詐欺罪と有印私文書偽造・同行使罪の冒頭陳述が予定されていたが、被告は時間になっても姿を見せなかった。被告と連絡を取った弁護人は「遅れるそうです。やむを得ない理由ではなかったです」と述べた。裁判所に向かっているものの、まだ幕張で15分か20分は遅れると説明した。

 内村裁判官は開廷時間を15分遅らせたが被告は到着せず、検察側と弁護側の意向を確認した上で、被告不在のまま開廷。検察側の冒頭陳述と弁護人の意見が述べられた。予定終了時間の午前11時近くになっても被告は出廷せず、閉廷した。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は昨年5~6月、三井アウトレットモール幕張(千葉市美浜区)などで盗んだカードを使用し、ゴルフシューズなど計28点(販売価格計約24万5千円)を購入したなどとされる。

 弁護側は罪の成否を争わないとしたものの、カードを使用した際に署名の名義を偽ったことなどについては法的評価を争う方針を示した。

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