駐在所に放火した罪など 検察「証拠品の隠滅が目的」46歳女に懲役6年を求刑 岡山

岡山県井原市の駐在所に火をつけるなどした罪に問われている女の裁判が17日始まり、女は起訴内容を認めました。裁判は即日結審し、検察側は懲役6年を求刑しました。

窃盗や非現住建造物等放火などの罪に問われているのは、広島県福山市の自営業・前田渚被告(46)です。

事件があった駐在所

起訴状などによりますと、前田被告は2023年12月、井原市の駐在所の敷地に侵入し、置かれていたバイクなどに灯油をまいて火をつけ、駐在所の窓枠を焼いた罪などに問われています。

初公判で前田被告は、起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で「被告は放火の前日に店で万引きし、逃げる際にジャンパーを脱ぎ捨てたが、車の鍵を残していたことに気づいた」「鍵が駐在所に保管されている可能性があると考え、放火を決意した」などと指摘しました。

裁判は即日結審し、検察側は「犯行は証拠品の隠滅が目的で極めて悪質」として懲役6年を求刑。

一方、弁護側は「被害弁償が進んでいて被告人は深く反省している」として、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は5月28日に言い渡されます。

© 株式会社瀬戸内海放送