【F1】小松代表率いるハースがフェラーリからデビューした〝怪物〟18歳ベアマン獲得も 米メディア「適した環境」

フェラーリのリザーブドライバー、〝怪物〟オリバー・ベアマン(ロイター)

F1で小松礼雄代表率いるハースが、フェラーリでF1デビューを飾った〝怪物〟オリバー・ベアマン(18)を正ドライバーとして獲得の可能性が出てきた。

ベアマンはフェラーリのアカデミーで育成され、現在はリザーブドライバーを務めている。すると今季第2戦のサウジアラビア・グランプリ(GP)で、虫垂炎を発症したカルロス・サインツの代役として急きょF1デビュー。すると新人らしからぬ技術を見せて、いきなり7位入賞を果たし、F1界に衝撃を与えた。

今後に向けてベアマン獲得に関心を示すチームが出てくる中、今季はフェラーリとともにリザーブドライバーを兼任するハースも正ドライバーとしての獲得に乗り出した。

米メディア「LWOS」は「オリバー・ベアマン、F1契約の可能性が高まる。(来季は)ハースで開幕する」と報道した。

同メディアは「ハースは若手ドライバーの歴史がお世辞にも優れたチームではない」とこれまで若手育成で実績がないことを懸念しつつも、現在のハースは違うと強調。「いくつかの新しい要素を考慮する必要がある。実質的に、ニコ・ヒュルケンベルグは来年アウディに加わることが予想されている。この移籍の可能性は非常に高く、オリバー・ベアマンがその穴を埋めることになるだろう。ハースは18歳の選手にとって、はるかに現実的な道だ」と指摘。今後の移籍市場の展開次第で、相思相愛になると予想した。

そして、今季から指揮を執る小松代表の存在も大きいという。「小松礼雄の下で、ハースではいくつかのレベルにわたって変化が加えられた。チームは運営効率が向上しており、理論上はベアマンのような人材を受け入れるのに適した環境にある。彼の才能と2024年のスケジュールを考慮すると、ハースへの移籍への道は驚くほどスムーズになる可能性がある」。ベアマンは今季、ハースでフリー走行への出走が予定されている。そうした流れも手伝って、来季からはベアマンが加入するというわけだ。

F1界注目の怪物と小松代表のタッグ結成なるか注目だ。

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