「返却を求められなかったので」好意を寄せていた女性宅に、持ち出した公営住宅のカギで5回侵入 他にも7本の鍵を所持 元町職員の男初公判

女性の部屋に侵入した罪に問われている愛媛県久万高原町の元職員の男の初公判が開かれ、検察側は男が公営住宅のカギを持ち出し、犯行に使用していたことを明らかにしました。

起訴状などによりますと、住居侵入の罪に問われている久万高原町の元職員、高橋充将被告(43)は今年2月、公営住宅に住む30代女性の私生活をのぞき見るなどの目的で、合鍵を使って侵入したということです。

松山地裁で開かれた17日の初公判で、高橋被告は「まちがいありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述などで、高橋被告が被害者の女性に好意を寄せていて、建設課に在籍していた際、持ち出した公営住宅のカギで、去年の春ごろから5回ほど侵入していたと指摘しました。

裁判では他にも7本のカギを所持してことが明らかになり、高橋被告は被告人質問で「職場から返却を求められなかったので、大丈夫だろうと思った」などと述べました。

裁判は即日結審し、検察側は「動機は身勝手」などとして懲役1年を求刑しました。

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