「確信がなければチャレンジすべきではない」ギュンドアンが逆転負けを引き起こした同僚DFの退場に苦言「まだ失点したほうがマシだった」

現地時間4月16日に開催されたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・第2レグで、バルセロナはパリ・サンジェルマンとホームで対戦。アウェーでの第1レグを3-2で制していたものの、1-4で大敗し、2戦合計4-6でベスト8敗退となった。

試合の分岐点となったのが29分のシーンだ。ブラッドリー・バルコラの突破をペナルティーエリア手前でのファウルで止めたCBのロナルド・アラウホが決定機阻止で一発レッド。数的不利となったバルサは、そこから4失点を重ねたのだった。

悪夢の逆転負けを引き起こすきっかけとなったこのプレーに、MFのイルカイ・ギュンドアンが試合後のインタビューで苦言を呈しているようだ。スペイン紙『マルカ』が伝えている。

「とても残念だ。勝利は僕たちの手中にあったにもかかわらず、それをパリ・サンジェルマンに渡してしまった。それも最も簡単な方法でね」と切り出したギュンドアンは、アラウホのプレーについて次のように語った。

「あのようなシチュエーションでは、ボールを奪える確信がなければチャレンジすべきではない。彼(アラウホ)がボールに触れたか触れてないかは分からないが、後ろにはゴールキーパーもいた。僕ならゴールキーパーに託すか、あるいはゴールを許す選択をした。ひとり少なくなってしまうと、どうしても難しくなる。まだ失点したほうがマシだったよ」

【動画】ギュンドアンが苦言を呈したバルサDFの痛恨レッド

さらにドイツ代表MFは、ヴィティーニャにゴールを許した54分の失点シーンの守備対応も非難した。

「これも僕たちの失態だ。彼はあきらかにフリーだった。すぐにプレスをかけてシュートを打たせてはいけなかったのに、誰もチェックに行かなかった。すでに手遅れだったよ」

トータルスコアで逆転された後、攻勢に出たバルサは、64分にギュンドアンがペナルティーエリア内に侵入してヴィティーニャとマルキーニョスに挟まれる形で倒されたものの、笛は鳴らなかった。この判定に抗議してイエローカードを受けた本人は、PKが与えられるべきだったと主張する。

「ペナルティーを受けるに値すると思う。相手はボールではなく、あきらかに私をブロックした。主審にペナルティーだと言ったが、代わりにイエローカードを与えられたんだ」

14-15シーズン以来のCL制覇を目指していたバルサにとって、まさに悪夢のような1日となってしまった。残るタイトルは、首位レアル・マドリーに勝点8差をつけられているラ・リーガのみ。4月21日にサンティアゴ・ベルナベウで行なわれるエル・クラシコに勝利し、逆転優勝への望みをつなげるか

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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