シフィオンテク、大会3連覇へ「気楽に、一歩一歩」。世界1位在位期間はダベンポート抜き歴代9位に[ポルシェ・テニス・グランプリ]

シフィオンテクが大会3連覇に挑む

世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)を前に会見に出席し、クレーコート・シーズン初戦に向けて、「気楽に、一歩一歩やっていく」とコメント。また、今週で通算1位在位期間99週の記録となり歴代9位となり「数年前には考えられなかった」と記録を喜んだ。

22歳のシフィオンテクは、2月のドーハと3月のインディアンウェルズの2つのWTA1000でタイトルを獲得。クレーコート・シーズン初戦として、決勝でアリーナ・サバレンカ(同2位)を破って2連覇中のシュツットガルト大会に出場する。

「このサーフェスが好きだし、恋しかった。この大会が大好きなんだ。今年も良い思い出を作れるといい」と3連覇を狙うシフィオンテクは、先週行われた女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選」でシングルス2勝を挙げてチームの勝利に貢献。だが、サーフェスはハードコートで、今季初のクレーコート大会を迎える。

サーフェスが変わり満足なプレーをするには難しさがあるはずだが、会見が行われた15日にクレーコートで初めて練習した感触は悪くない。「このサーフェスの速さはハードと普通のクレーの間のような感じ。滑りやすいから動きを調整する必要があるが、去年ここでプレーした時の記憶が頭の中にある。かなり早くに移行できると感じた」と良い手応えを持って練習を終えられたという。

「今年は2022年の時と近いと思う。この時も国別対抗戦に出場し、最初の試合前には2日間しかクレーコートでプレーできなかった。そういう意味では2年目。期待せずにプレーしたことを覚えている。でも、今年はタイトル防衛のことを思い出せてもらって、ちょっと違う(笑) 気楽に、一歩一歩やっていこうと思う」

また、今週でシフィオンテクの世界ランク1位在位期間は99週。リンゼイ・ダベンポート氏を抜いて歴代9位の記録となり、「正直、その数が歴代トップ10に入るなんて、数年前には考えられなかったことの一つ」とコメント。「安定感に満足している」とした。

今大会はトップ10から8名が出場するハイレベルな戦い。第1シードのシフィオンテクは2回戦から登場。エリーゼ・メルテンス(ベルギー/同30位)と対戦する。

<通算世界ランク1位在位期間トップ10>
1位:シュテフィ・グラフ/377週
2位:マルチナ・ナブラチロワ/332週
3位:セリーナ・ウイリアムズ/319週
4位:クリス・エバート/260週
5位:マルチナ・ヒンギス/209週
6位:モニカ・セレシュ/178週
7位:アシュリー・バーティ/121週
8位:ジュスティーヌ・エナン/117週
9位:イガ・シフィオンテク/99週
10位:リンゼイ・ダベンポート/98週

© 株式会社キャピタルスポーツ