2021年12月から24年1月の間に約1万9000回もギャンブルを行ない、大谷翔平の銀行口座から1600万ドル(約24億4000万円)以上をブックメーカーに不正送金していた元通訳、水原一平容疑者のスキャンダルには、韓国紙『Sports Chosun』も注目している。
「ロサンゼルス・ドジャースのスーパースター、ショウヘイ・オオタニの元通訳、イッペイ・ミズハラの違法賭博及び不正送金のスキャンダルは、米日はもちろん、全世界の野球ファンが度肝を抜かれた」
大谷の人気が高く、また事が明らかになったのがソウルのホテルだったこともあり、韓国メディアも一連の事態の詳細に報道。同紙は4月17日の記事で、水原容疑者が大谷に対して行なった“最後の懇願”にとりわけ焦点を当てた。
「ミズハラはソウルのホテルでオオタニと向かい合い、自身のギャンブル行為と口座から不正に送金したこと、マスコミやエージェント、球団関係者に嘘をついた事実を打ち明けた。その場でミズハラはオオタニに、『私の嘘に付き合ってほしい。あなたが返済してくれたことにしてくれないか』と懇願した」
同紙はこの時の様子を「家族と同じくらい信用してくれていたオオタニを徹底的に欺いていたギャンブル中毒者は、さらにオオタニに縋りついた」と表現。「もしオオタニが情に負けてこの要求を受け入れていたら、共犯者になりかねなかった。オオタニは要求を拒んでネズ・バレロ代理人らを呼び寄せた」と記した。
また、水原容疑者が大谷の銀行口座を自在に操っていた点については、「なぜオオタニは気付かなかったのか」とし、「18年2月、オオタニがミズハラの助けを借りて、銀行口座を作った後、約3年間、オオタニはただ一度も自身の口座にログインしなかった」と記載。「オオタニはまさに“野球しか知らない無邪気な愚か者”であり、ミズハラはこうしたオオタニの特性を悪用しようとしたわけだ」と説明した。
ソウルで発覚した“水原スキャンダル”には、韓国メディアも大きな関心を寄せている。
構成●THE DIGEST編集部