小池百合子都知事の学歴詐称疑惑 小島敏郎氏が第2の矢〝声明文作成〟A氏の実名公開へ

日本外国特派員協会で会見した元都民ファーストの会事務総長の小島敏郎氏

小池百合子都知事のカイロ大学歴詐称騒動で17日、側近だった元都民ファーストの会事務総長の小島敏郎氏が17日、日本外国特派員協会で会見した。小島氏とともに疑惑のカギを握る元ジャーナリストのA氏が近く実名で名乗りを上げると予告した。

小島氏は4年前の都知事選前に小池氏の学歴詐称疑惑が持ち上がった際、「カイロ大に卒業したとの声明を出してもらえばいい」と提案。同じく小池氏側近のA氏が文案を作成し、駐日エジプト大使館のフェイスブックにカイロ大学長の声明として掲載され、騒動は沈静化していた。自責の念に駆られた小島氏は今月10日発売の月刊「文芸春秋」で「隠ぺい工作した」と告白していた。

小池氏は12日の会見で、「カイロ大を卒業し、大学が認めている。選挙のたびにこうした記事が出るのは残念」と再燃した疑惑を否定していたが、この日の会見で、「経歴詐称は公選法違反で時効は3年。2020年の時効は既に成立している。今後、小池さんが選挙に立候補する時に『カイロ大卒業』と書けば、その時点で犯罪が発生する。刑事告発の要件が整う。もう一つは小池さん側から民事訴訟を起こされる可能性がある。法廷で戦うことになればすべてを明らかにする」と次なる準備を進めていることを明かした。

その一つが声明文の文案を作成したA氏の素性を明らかにすることだ。匿名だったことで、その正体を巡っては、冤罪も生まれている。この日、会見に参加したジャーナリストで「NOBORDER」の上杉隆氏も疑われた一人。「(文芸春秋の報道で)誤爆を受けた。(A氏は)きちんと名前を出して、早く証言した方がいい」と上杉氏から質問された小島氏は「Aさんには伝えておきます。Aさんとの話では(実名で告発するのが)どの段階になるか、そんな遠いことではない」と話し、近くその正体は明らかになるという。

また約50年前にカイロで小池氏と一時同居し、実態を知る北原百代氏についても小島氏は「北原さんの証言は小池さんの卒業実態を証明する重要な証言。告発に出せるような形で保全してある」と話し、弁護士であることから準備はぬかりないようだ。

最後に小島氏は「裁判所でしかできないというのではなく、都議会や記者会見で正確にお答え願いたい」と小池氏に真実を明らかにするように迫った。

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