【F1】大御所アラン・プロスト氏がハミルトンのフェラーリ移籍をダメ出し「簡単ではない」=米誌報道

ルイス・ハミルトン(ロイター)

全盛期のマクラーレン・ホンダなどで活躍したF1界の〝レジェンド〟と称されるアラン・プロスト氏(69)が、ルイス・ハミルトン(39=メルセデス)のフェラーリ移籍に否定的な見解を示した。

ハミルトンは来季からのフェラーリ移籍が決定しており、衝撃的な移籍劇がF1界で賛否両論沸き起こっている。

そうした中、4度の年間タイトルを誇り、故アイルトン・セナの最大のライバルだったプロスト氏が持論を展開した。

米誌「スポーツイラストレーテッド」でプロスト氏は、ハミルトンの移籍について見解を示した。

「26年以降、彼は42歳、もしかしたら43歳になるかもしれない。それでも、レースをやめたくないのなら私は理解できる。ただ問題は、それが良い選択かどうかだ。良い選択になるのか?とフェラーリに質問することもできる」と年齢面での衰えを指摘した。

「スポーツ(F1界)にとってはいいことだろう、誰もが見ることになるだろうからね。しかし、その考えや現在の認識は、来年の同じ時期には異なるものになるだろう。なぜなら彼は年を取る。フェラーリにいることで、モチベーションを取り戻せるのだろうか」と疑問を呈する。

そしてこう続ける。「それは可能だ。短期間、おそらく1年程度であれば、フェラーリがうまくいっていれば、彼はモチベーションを取り戻すことができると思う。ただ、シャルル(・ルクレール)との関係、フェラーリの雰囲気も重要だ。彼はイングランドのチーム、メルセデスで非常に長い期間を過ごし、そのやり方で仕事をして、その後イタリアのチームに行くことになる。特にプレッシャーや考え方が異なり、彼はメディアからのプレッシャーにさらされる。そんなに簡単ではないと思うよ」。フェラーリには名門ゆえの独特な重圧があり、年齢的な衰えのあるハミルトンにそれをはね返す力があるのか懸念が残るというわけだ。

プロスト氏からもダメ出しを受けたハミルトン。来季から名門でどんな走りを見せるのか。

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