2月に犬が子供らを噛む 狂犬病ワクチン集団接種始まる 群馬・伊勢崎市

狂犬病予防ワクチンの集団接種が今月から群馬県内で行われていますが、2月に小学生らが予防接種を受けていない犬にかまれ、ケガを負う事件があった伊勢崎市でも17日から集団接種が始まりました。

国は4月から6月を狂犬病予防対策推進期間に指定していて、各自治体では法令で定められた年に1回の予防接種を確実に行ってもらおうと、各地に集団接種会場を設けています。

このうち伊勢崎市では、春と秋に行っている集団接種がき17日から始まり、宮子町に設けられた会場には受付開始と同時に多くの飼い主が犬とともに訪れていました。

狂犬病は、人が犬にかまれるなどして発症すると致死率はほぼ100%という病気ですが、国内での感染例は70年近く無いため関心の低下が問題となっていて、30年ほど前はほぼ100%だった接種率も2022年には7割台に低下しています。

伊勢崎市では、今年2月に市内の公園で逃げ出した飼い犬が小学生ら12人に噛みつきけがを負わせる事件があり、この犬の飼い主は狂犬病の予防接種を受けさせていなかったなどして先月、書類送検されています。

伊勢崎市では、事件を受け飼い主らに送る案内はがきの回数を増やすなど告知を強化していて、この会場でも接種を受ける犬の数は去年に比べ増えているということです。

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