死亡事故まで…琵琶湖の“鳥居”観光地で車道横断の危険行為が頻発 柵を設置も警告無視

人気の撮影スポットで目撃したのは、車が行き交う道路を横断する危険行為。
被害を訴える神社の宮司のインタビュー中にも道路を横断する人がいた。

危険な横断が大きな問題となる中、「イット!」は新たな対策が登場した現場を取材した。

17日、取材班は、滋賀・高島市にある白鬚神社に向かった。

琵琶湖の湖面に浮かぶように立つ大鳥居。
幻想的な光景をカメラに収めようと、多くの観光客が訪れている。

しかし、この人気映えスポットでは、以前から命知らずな危険な撮影が横行。
大鳥居を近くから撮影しようと、車が行き交う道路を無理やり渡る人たちがあとを絶たない。

3年前には、横断中の70代の男性が車にはねられる死亡事故も起きている。

危険な横断を防止するため、登場したのが、「横断やめて」と日本語、英語、そしてイラストで描かれていた看板。

3月、国土交通省滋賀国道事務所は、横断の禁止を呼びかける標識などを設置した。

さらに大鳥居への侵入を防ぐため、高さ1メートルを超える金属製の柵も設けた。

以前は木製の柵を設置していたが、高さが低かったのか、次々と柵をまたいで侵入していた。

これで万全かと思いきや、危険な横断はなくなっていなかった。

悪びれる様子もなく道路を渡っていた2人組の男性を直撃。

危険横断をした観光客「やっぱり(鳥居が)見たかった。だって幻想的じゃないですか、きょうは。たぶん晴れてたら行ってないと思う」

神社の宮司に被害の実態を聞こうとインタビューをしている最中にも、危険な横断をする人の姿が...。

白鬚神社・高橋敬一宮司「ああいう姿を見ると、本当に残念な気持ちでいっぱいです」

神社側は、これ以上の危険な横断を防止するため、「関係機関に歩道橋の設置をお願いしたい」としている。

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