力士たちが能登を応援 62年ぶりの”勧進大相撲” 収益は全額被災地へ

能登半島地震の復興を支援する「勧進大相撲」がきのう、東京の両国国技館で行われました。

被災地を応援しようと大勢の人が訪れ、大の里をはじめ、石川出身の力士らが本場所とは少し違う表情でファンと交流しました。

きのう行われた、勧進大相撲。

寺や神社の修繕などの寄付を募るための行事で今回、能登半島地震からの復興を支援しようと、62年ぶりに日本相撲協会が開催しました。

会場には、7000人もの相撲ファンが訪れ、力士たちとの交流を楽しんでいましたが、中でも行列を作っていたのが…

先場所、優勝争いを演じた津幡町出身の大の里です。

ファン:

「緊張して何もしゃべれなかったです」

「本名でサインいただきました 」

「大学時代からファンなんですよ」

世代を問わず、人気を集めていました。

そして。

春日野巡業部長:

「地震により被災された方々に 心よりお見舞いを申し上げます」

石川と富山出身の力士、そして、金沢市出身の大鳴戸親方と七尾市出身の竹縄親方も土俵に並びました。

相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する初っ切りなどが披露されましたが、なかには、こんなファンサービスも…。

「石川県七尾市出身十両輝関です」

緊張した面持ちで土俵に上がった輝が披露したのは…

福山雅治さんの「家族になろうよ」。

力士たちの、のど自慢大会です。

そして…

「大の里ー!」

地元力士たちが力強い相撲で観客を沸かせました。

大の里:

「実際に能登の光景を自分の目とテレビで見るのと全然違って衝撃を受けましたし」

「祖父が避難してますし、まだ避難所で生活しているということで、本場所で勝つということが一番の元気を届けることだと思うので、五月場所に向けて頑張りたいと思います」

遠藤:

「町とか被災した場所自体は復興には時間がかかりますし、そんなに大きく変わっていないと聞きますけど」

「きょうも朝から来ていただいたお客さんに声をかけていただいてこうやって触れ合えてよかったです」

本場所とは違った表情でファンを楽しませた地元力士たち。

今回の勧進大相撲の入場料収入や募金は全額、被災地に寄付されるということです。

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