日光に春…弥生祭 花家体あでやかに繰り込み 「日光の社寺」世界登録25周年でみこし初の神橋渡御

とちぎテレビ

日光に春の訪れを告げる日光二荒山神社の「弥生祭」が17日、最終日を迎えました。あざやかに飾った花家体がまちなかを練り歩いたほか、日光二社一寺の世界遺産登録25周年を記念して神社のみこしが初めて「神橋」を渡りました。

弥生祭は1200年以上の伝統があり、県の無形民俗文化財に指定されています。祭りは4月13日から始まり、今年の当番町は西の板挽町が務めました。

17日は時折雨が降るあいにくの天気でしたが、子どもたちのお囃子に合わせて、ヤシオツツジの造花が飾り付けられた花家体が神社の大鳥居前に集まりました。

大勢の見物客が見守る中、東西11の町の花家体が参道を威勢よく駆け上がると、祭りは最高潮に。境内への繰り込みでは引き手に観光客が飛び入りで加わるのも恒例で、盛り上げにひと役買っていました。

今年は日光二社一寺の世界遺産登録25周年を記念して、二荒山神社の本社、滝尾、本宮の3基のみこしが初めて「神橋」を渡りました。通常は、国の重要文化財の「神輿舎」という建物に収められていて、氏子などおよそ200人がみこしの列に加わり、うやうやしく渡御を行いました。弥生祭を終わると、日光はこれから本格的な観光シーズンを迎えます。

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