「とにかくお客を馬鹿にしている!」 被災地で住宅再建を巡り4度目の逮捕 現金910万円をだまし取った疑い

被災地での住宅再建を巡り4度目の逮捕です。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、人吉市にあった「匠工務(たくみこうむ)一級建築士事務所」の元代表山口卓三(やまぐち たくみ)容疑者(75)です。

警察によりますと山口容疑者は2021年、豪雨で住宅が被災した人吉市の70代の男性から住宅再建の名目で現金あわせて910万円をだまし取った疑いが持たれています。

山口容疑者は男性に、「土地の売買手続きは私が責任を持ってします」「月々2万円くらいで家が建てられます」などと持ちかけたとみられています。

男性が支払った土地の代金は、一部が売り手に渡っていたということですが、手続きは完了しておらず、工事も一切行われませんでした。

被害者の男性はおととし(2022年)、RKKの取材に怒りをあらわにしていました。

被害者「何一つ進展していないじゃないか!と(容疑者側に)言った。とにかくお客を馬鹿にしている」

警察の調べに対し、山口容疑者は「だますつもりはなかった」と容疑を否認しています。

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